お寺の紹介
弥山に向かう途中にある、宮島最古の寺院「大聖院」。空海(弘法大師)が開いたとされる、とても格式の高い寺院である。寺院へ近づくにつれて、雰囲気のある小道へと風景が変わる。
出迎える山門「仁王門」では、その名の通り仁王像が睨みをきかせている。仁王門の先には長い石段が続いている様子がうかがえる。
山門右手にある大きな石柱には「大本山大聖院」の文字。
山門をくぐると全貌を明かす階段。本堂へは、この急な階段を上っていくことになる。本当にかなり急で、息切れしながら登った。
階段の中央手すり部分には「大般若経筒」がある。階段を上りながら「大般若経筒」を回すことで、大きな福が得られるのだそう。コロナを心配してか、あまり触る人が少ない印象だった。
階段の途中左手を見下ろす位置に、「五百羅漢庭園」が広がっている。ここにはお釈迦様の500人の弟子がモデルとなったお地蔵様たちが並ぶ。美しい庭園で、しばし見入っていた。
階段を上り切った先にあるのが「御成門」。振り返ると、瀬戸内海まで開けた眺望が広がる。
まず目に飛び込んでくるのが、立派な観音堂。
観音堂には、十一面観音菩薩像が祀られており、明治維新までは嚴島神社の本地堂に祀られていた。行基作と伝えられている。
この観音堂を訪れたらぜひ体験いただきたいのが、戒壇めぐり。本堂の下に作られ、窓も明かりも全くない真っ暗な部屋を、手すりだけ頼りにして歩いて進むもの。やがて「十一面観世音菩薩」が、暗闇の中にボウッと浮かび上がる姿に出会える。不安の中歩き進むと出会える仏様はとてもありがたく、人生の道のりと重なる思いだった。
お堂内には、大きな砂マンダラが。
場所を移し、勅願堂へ。こちらには軍船の守護仏とした「波切不動明王座像」が祀られている。宮島の砂をお守りとして販売もしていた。
本堂内部はたくさんの不動明王像が、壁一面に配置されている。
圧巻の不動明王様たちは「千体不動」と呼ばれ、人々の所願成就のために祀られているとのこと。
勅願堂の右手に見える、さらに小高い丘の上にあるのが摩尼殿。
この階段には「摩尼車」があり、「これを一回まわせば、お経を一巻読んだことになります。」との説明が。ぜひともしっかりと一回ししたいところである。
入口には「心願ろうそく」。
美しい庭が、疲れを癒してくれる。登りは辛い階段も、下りはらくチン。
「摩尼殿」は2階へ上がることができ、小さな仏様がたくさん出迎えてくれた。ここで祈りのひと時を過ごす。
宮島名物の鹿さん。可愛い瞳。
お寺の基本情報
本尊 | 三鬼大権現(本堂) 十一面観世音菩薩 波切不動明王 |
所在地 | 広島県廿日市市宮島町滝町210 |
最寄駅 | JR西日本 宮島口駅 宮島口桟橋から フェリーで宮島桟橋へ(約10分) 宮島桟橋より徒歩約30分 |
駐車場情報 | 専用の無料駐車場あり(数台程度) |
拝観料 | 無料 |
公式サイト | https://daisho-in.com/index.html |
GoogleMap
御朱印情報
中央に「波切不動明王」と書かれている。
御朱印所について
勅願堂内で受け付けてもらえた。