お寺の紹介
「上総国分寺」は、奈良時代に聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺のうち、上総国国分寺の後継寺院にあたる。付近は広い草原が広がり、突然ぽつんと現れた。居心地の良い静かな場所だった。
国分寺の道路を挟んだ向かい側には駐車場が用意されており、車でも安心して参拝することができる。
駐車場から道路を渡ってすぐの広場では、上総国分寺の西門跡を見ることができる。かなり大きく、どっしりとした柱が何本も立っていたことがわかり、とても立派な門が出迎えてくれていたことが推測される。実際の門を見てみたかったなあ。
山門へ向かう途中、いくつかの石碑が置かれている。いずれも「上総国分寺」の文字が彫り込まれている。
「将門塔」を発見。将門の墓と関連するかと思いきや、特に結びつく点はないとのこと。塔の形式自体が南北朝時代のものと考えられるそう。時代を超えて「将門塔」が作られたことに、当時の平将門の影響力が感じられる。
境内奥に、立派な本殿が建立されている。
本殿の近くには、古い薬師堂の姿も。藁ぶき屋根の姿を継承したお寺を見るのは初めて。当時の人々が目にした姿に近いのであろう。とても感慨深い。
この薬師堂は三間堂と言われる造りで、近くで見てみると植物や龍の絵、手の込んだ唐模様が彫り込まれるなど、大切に作られたことをうかがわせる。元禄年中、ここへ移り住んできた僧により再建されたとのこと。薬師堂の建築部材から当時の僧や建築に携わった大工らの名前が記されていたのだそう。
薬師堂の戸に、内部を覗ける隙間があり、そこから参拝。
お寺の基本情報
本尊 | 薬師如来 |
所在地 | 千葉県市原市惣社4丁目10−12 |
最寄駅 | JR内房線五井駅下車、小湊バス「国分寺台」行き 「国分寺入口」下車徒歩5分 |
駐車場情報 | 専用の無料駐車場あり |
公式サイト | https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/n411-002.html |
GoogleMap
御朱印情報
中央に「薬師如来」、右下に「上総」、左下には「国分寺」と記載。
御朱印所について
本殿左にある自宅兼寺務所にて御朱印を頂いた。
※お寺はご自宅が寺務所になっているため、インターフォンを押して住職さんに書いていただいた。