大國魂神社の歴史は古く、今から2,000年近くも前に創建されたのだという。武蔵国の総社としての役割を果たし、多くの武家からも篤く信仰された。新選組局長「近藤勇」の天然理心流四代目襲名披露の野試合が開催された地としても有名だ。 参拝日:2023年4月4日
神社の紹介
- 111年(景行天皇41年)創建
- 東京五社(東京大神宮・靖国神社・日枝神社・明治神宮)のうちの一つ
- 武蔵国の総社
- 古代の国司が、任された国内で効率的に神社巡礼が出来るよう合祀した
- 「源頼朝」が妻「北条政子」の安産祈願をしたと伝わる
- 源義経と義家が奥州戦に向かう際、戦勝祈願をしたとも伝わる
- 古くより武家の間で崇敬が篤く、鎌倉幕府を始め北条氏、足利氏も崇敬していた
- 慶長年間に、「徳川家康」の命により大久保長安が奉行となって社殿の大造営が行われた
- 正保3年「府中本町の大火」で焼失
- 現在の本殿は四代将軍「徳川家綱」の命により久世広之が奉行となり寛文7年に再建
- 慶応3年と昭和40年に修理を行い、建立当時のままの形を残している
- 例大祭である「くらやみ祭り」は、東京都指定無形民俗文化財に指定されている
- 関東三大奇祭(神奈川県金山神社のかなまら祭り・神奈川県茅ケ崎市内の神社が集まる浜降祭り)の一つ
正式名称
大國魂神社
御祭神
主祭神|大国魂大神
よく分かる!「大國魂神社」御朱印の説明
御朱印
みどころ
大國魂神社のパンフレット
大國魂神社の社号標柱
都内にあるにもかかわらず、広大な敷地を誇るこの神社は、訪れる人を圧倒する。そして、この石柱もその大きさに驚かされる。
大國魂神社の大鳥居
平日の参拝であったが、多くの参拝客が訪れていた。
まっすぐに延びる広い参道。両脇の木々の木漏れ日を歩くことが心地よい。
このケヤキ並木は、国の天然記念物だそうだ。大きくそびえる木々たちに、ただならぬ雰囲気を感じたわけだ。
安産祈願|宮之咩神社(みやのめじんじゃ)
大鳥居と随神門の間に位置する宮之咩神社は、参道途中にある。
主祭神|天鈿女命
日本神話で、天照大神が天の岩屋に隠れた際、その前で踊り大神を誘い出した女神。
この神社は創立建されたのが御本社大國魂神社と同じ景行天皇の御代(111年)であると伝えられ、古くから芸能の神や安産の神として崇拝されている。
源頼朝が、妻の北条政子の安産祈願をしたという言い伝えもあるのだそう。
こじんまりながらも立派なお社。
安産祈願をしたあと、無事出産を終えると、お礼として底の抜けた柄杓を納める風習が今もなお受け継がれている。
柄杓に穴が開いていると、水がスルスルと流れてしまうことから、お産も同じようにスルスルと進みますように、との思いが込められているのだとか。
忠魂碑
参道の先にはこの忠魂碑がある。この碑は、先の大東亜戦争における出征・戦没兵士たちの忠誠心を偲んで建立されたものだそう。
大日本帝國海軍 軍艦 多摩戰歿者慰靈碑
大國魂神社の手水舎
立派な千鳥破風の屋根が印象的な手水舎。
千鳥破風
屋根の面に立ち上がる三角形の破風のことを指す
よく見ると屋根も素晴らしいが、何よりも細部まで凝った掘り込みがされている重厚感あふれる彫刻に目が留まる。
彫刻には、「獅子」「龍」「獏」「鳳凰」など様々な生き物が彫られている。
龍がかっこいい!
大國魂神社の随神門(ずいじんもん)
大國魂神社御鎮座1,900年の記念事業として、平成23年に現在の門に改築された。
こちらは反対側(社殿側)から見た随神門。
大きな扉と菊の御紋で迫力満点。
この随神門を抜けると、左側に鼓楼が見える。
慶長年間に建設された三重塔と対面する形で建てられたが、1646年の府中本町の大火で焼失し、約200年後の1854年に再建された。
そしていよいよ最後の門である中雀門が見えて来た。
大國魂神社の中雀門
この中雀門は、明治維新100年の記念事業として昭和44年に現在の門に改築された。
大國魂神社の拝殿
拝殿
人が神に対して祭祀や祈願などを行う場所。
- 現在の拝殿は明治18年に官幣小社に昇格した年に改築された
- 昭和53年に改修
- 内部で拝殿と幣殿に分かれる
- 構造は流造・切妻千鳥破風・銅板葺素木造
- 慶長年間に社殿を造営した際には、拝殿と本殿の間に幣殿が建立されていた
- 大火で焼失し、再建後に拝殿と幣殿が一体となった
- 拝殿正面「総社六所宮」の扁額は、江戸時代中期の書家勝間龍水によるもの
結婚式の写真を撮っている方も居た。
総社六所宮と書かれた扁額。
御朱印受付所
中雀門を入って左手に御朱印受付所がある。
大國魂神社の本殿
本殿
神が座する場所
三棟が合わさった建物で、とても面白い造りをしている。
説明看板を読んでみると、柱が四本ある「三間社流造」と言う構造なのだそう。このような構造は、現存する例が少なく、珍しいのだとか。
それぞれに、別の神が祀られているとのこと。ありがたさも3倍!
おしまい
アクセス
住所
所在地 | 東京都府中市宮町3-1 |
最寄駅 | 「京王線 府中駅」下車 徒歩5分 |
駐車場情報 | 専用の無料駐車場あり |
公式サイト | https://www.ookunitamajinja.or.jp/ |