「武運をつかさどる神」として、武士たちから厚い信仰を受けた鹿島神宮は、全国に約600社ある鹿島神宮の総本社であり、東国三社の一つに数えられている。境内は森に囲まれ、澄んだ空気が流れるため、心地よい散策が楽しめる。また、神社にはとてもきれいな湧き水があり、お参りとともに水をいただくこともできる。 参拝日:2023年6月26日
神社の紹介
- 神武天皇元年(紀元前660年)に「武甕槌大神」を御祭神として、創建
- 神武天皇が東征時、窮地に陥った際に武甕槌大神の「韴霊剣」により救われる
- これに感謝し、天皇即位の年に勅祭を執り行った
- 「韴霊剣」は長大な直刀で国宝指定
- 「常陸国風土記」には実在していることが確認され、東国随一の歴史ある神社
- 古代、朝廷から蝦夷平定の神として崇敬される
- 奈良・平安時代には、国の守護神として篤く信仰されていた
- 源頼朝、徳川家康などの武将から、武運を司る神として尊崇される
- 全国約600社ある鹿島神社の総本社
- 東国三社(茨城県の鹿島神宮・千葉県の香取神社・茨城県の鳥栖神社)の一社
現在令和の大改修中…。
改修前はこんな感じ。
正式名称
鹿島神宮
社格
常陸国一之宮|旧官幣大社
御祭神
主祭神|武甕槌大神
御朱印
鹿島神宮のパンフレット
鹿島神宮の案内図
見るからに広そう。。。
見ごたえ十分だ。
みどころ
鹿島神宮 御由緒
何と言っても創建が紀元前660年というのががすごい。
日本神話がそのまま現代まで引き継がれていることが不思議であり面白い。
鹿島神宮 大鳥居
この鳥居は、境内に自生する杉の木を利用して作られたとのこと。
鳥居の足まわりを見るだけでも、かなり立派な巨木が使われたことがわかる。これはとても貴重だと言える。
参道の奥には楼門が見える。
鹿島神宮 社号標柱
「鹿島神宮」と書かれた大きな標柱が目に飛び込んでくる。この神社は歴史が古く、規模も大きいことが伝わってくる。
ほぼ毎月お祭りが開催している。
鹿島神宮 参道
大鳥居をくぐり、いざ参拝へ!
大きな楼門が見えてくる。
おっ。左に手水舎が見えて来たので、お清めをしよう。
鹿島神宮 手水舎
楼門と同じ朱色の建造物である。統一感は大事ですね。
体も心も洗い、清らかな気持ちで参拝しましょう。
6つ穴が開いているが、穴の間隔が狭いので6人同時でやるのは気まずい…。
鹿島神宮 楼門
日本三大楼門の一つであるこの鹿島神宮の楼門は、さすがに立派な造りだ。この楼門は、1634年に水戸徳川の初代藩主である「頼房卿」によって奉納されたのだそう。
ただ、現在は改修中であり、足場が組まれていた。
鹿島神宮楼門の扁額
鹿島神宮と書かれた扁額がある。
ちなみに鹿島神宮のある鹿嶋市は本当は鹿島市にしたかったが、既に佐賀県に鹿島市があったため、鹿島神宮とは異なる鹿嶋市となったとのこと。なお、鹿嶋市にあるサッカーチームは鹿島アントラーズであり、鹿島となっている。
鹿島神宮 授与所
こちらでは御守やお札などが販売している。
建物も大変立派だ。
御朱印はこの授与所ではなく、この角を曲がった祈祷殿・社務所にて頂ける。
なので、まずは本殿にて参拝をしよう。
鹿島神宮 拝殿(本殿)
じゃーん!!見事に覆い隠されてます。。。
あぁ…。
せっかくなので正面から。
当たり前だが特になんの変化もない。透けて見えるかなと思ったけど。
まぁこれも記念になると思うしかないネ。
拝殿の内部は良く見える。
奥の本殿はこんな感じ。
こちらにが御神体が祀られている。荘厳な造りであることがよくわかる。
修復は屋根がメインなのだろう。内部はとても綺麗になっていた。
こちらは在りし日の拝殿。
数年後また来る楽しみが出来ました。
鹿島神宮 本殿
この拝殿の奥に本殿があり、御祭神である武甕槌大神が祀られている。
本殿を含め、石の間・幣殿・拝殿の4つからなる社殿は、徳川2代将軍「徳川秀忠」が寄進したもので重要文化財指定とされている。
豪華絢爛な造りであるので、拝殿だけでなく本殿も見て欲しい。
拝殿の屋根を改修しているのがここから見るとよくわかる。
鹿島 神宮仮殿
1618年に徳川2代将軍の秀忠公にて奉納された。この仮殿は、神社の本殿を建て替えるため、一時的に神様を仮殿に移す役割があった。その後、旧本殿を奥宮まで移しその跡地に新しい社殿が建設された。
仮とはいえ立派な建物である。
鹿島神宮 祈祷殿・社務所
とても綺麗な建物で、広い。さすが鹿島神宮と思う一つである。
御朱印はこちらで頂きます。
中は広く、とても綺麗であった。
現在改修真っ只中。
鹿島神宮 奥宮・御手洗池へ
奥宮や御手洗池へ行くにはこの参道を進んだところにある。
結構歩くが、散策気分を楽しめる。
関所みたいな門。
左奥の建物は現在は使用されていなそう。
鹿園まで120m、奥宮まで300m、要石まで450m、御手洗まで500mと、結構距離がある。
せっかくなので全部行ってみよう。
てくてくと歩くだけでも森の中なので気持ちが良い。
鹿島神宮 鹿園
見えて来た!
鹿は武甕槌大神 の使いとされ、神鹿として迎えた。
ここにいる鹿は奈良と神田神社から迎えたとのこと。
遠~くに居る。餌とかあればあげたかったが残念。鹿煎餅とか売ってれば良いのにな。
さざれ石
鹿園の前にあるのがさざれ石の碑。
歌詞のように苔むしているので、全く読めない…
鹿島神宮 奥宮
この建物は、かつての本殿であり、1605年に徳川家康によって現在の場所に奉納されたもので、その後ここに移築されたとのこと。2022年には、檜皮葺と呼ばれるこの屋根の吹き替え作業が行われた。
こちらは以前の奥宮。苔むした屋根は、神の領域のような雰囲気を醸し出している。
過去と比べると、現在はこんなにも綺麗になった。
木の色そのままを使ってるのが良い。歴史と風格が醸し出ている。
徳川家康や秀忠によって奉建されたとある。手厚く祀られていることがよくわかる。
お宮の屋根の下は過去のままなのであろう。経年劣化が時代を感じる。
奥宮の裏側にも回れそうなので、行ってみた。
屋根だけ綺麗になっているのが分かる。
まだまだ先はあるので、ズンズン進もう。
次は、、、要石に行ってみる。
鹿島神宮 要石
完全に山林の小径って感じになってきた。わくわく。
味のある方向看板。サッカー場までは2.5Kmとあるが、ここから歩いて行く人居るの!?
やっと着いた。これが要石がある場所。
石ってどれだ??
ん?
これか!
この地面にひょこっと顔を出しているのが要石。
小さく見えるが地中の奥深くまであり、この要石が、地震を起こすナマズの頭を押さえていると言伝えられている。
こちらの要石は香取神宮と対になっていると言われ、香取が凸、鹿島が凹となっている。
こちらは香取神宮の要石。こちらには窪みがないのがわかる。
それでは最後の御手洗池へ!
こちらは武甕槌大神の石像。
一旦こちらまで戻ってきてから御手洗池へ。
鹿島神宮 御手洗池
下り坂を降りると見えてくるのが・・・
この御手洗池。
鯉も気持ちよさそうに泳いでいる。
一日に40万リットル以上の湧水があるらしく、透き通っている。
水が本当に綺麗で、冷たい。
おしまい
アクセス
住所
所在地 | 茨城県鹿嶋市宮中 2306-1 |
最寄駅 | 「JR総武快速鹿島線 鹿島神宮駅」下車 徒歩10分 |
駐車場情報 | 専用の無料駐車場あり |
公式サイト | https://kashimajingu.jp/ |