赤坂不動尊威徳寺の御朱印|お寺がビルに!紀州徳川家の祈願寺へ行ってきた(東京都 赤坂)

寺院
寺院東京都都道府県別
都内の中でも、ビルなどの大きな建物が多い赤坂。ビル群の中に、江戸時代から同じ場所に建つ不動尊を見つけた。赤坂と言えば紀州藩の中屋敷があり、赤坂不動は紀州徳川家の祈願寺ともなった。

参拝日:2023年6月4日
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お寺の紹介

  • 805年(延暦24年)「最澄」が自作の不動明王を海中へ沈める
    • 唐からの帰国中、暴風雨に見舞われ無事を祈ったもので、無事に帰国できた
  • 858年(天安2年)現在の新潟県三島郡で、漁師が不動明王像を発見し祀ったことが開山の起源
  • 1063年(永承6年)に「源頼義」が戦勝祈願をし、後に現在の千葉県香取郡に移転
  • 鎌倉時代には、執権「北条時宗」が戦勝祈願をしたと言われる
  • 江戸時代、1600年(慶長5年)には現在の場所へ移転
  • 江戸時代は、紀州徳川家の祈願寺となっていた
    • 本堂の奥には紀州徳川家が奉納した厨子や仏具が保管されている 

正式名称

 智劍山 (遮那院) 威德寺いとくじ|通称 赤坂不動尊あかさかふどうそん

宗派

 真言宗 智山派ちさんは

御本尊

 不動明王ふどうみょうおう

赤坂不動尊(威徳寺)御朱印

赤坂不動尊(威徳寺)の御朱印
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みどころ

赤坂不動尊(威徳寺)のパンフレット

れている。

威徳寺の寺号標柱

赤坂不動尊は、1600年には池見山遮那院という名前で知られていたが、江戸時代に入ると「紀州徳川家」の祈願寺となり、大いに栄えた。人々はその尊厳と高潔な徳を讃え、「威徳寺」と呼ぶようになったそう。
※「威徳」とは、厳かで徳の高いこと。

赤坂不動尊のお不動様がお出迎え

この恐ろしい表情は、私たちの願いを必ず叶えることを誓われたお姿である、と書かれている。 怒っているのではなく、強い決意の表れであることが分かった。 とは言っても、怖さは否めない・・。

赤坂不動尊の寺号標柱

少し進むと、赤坂不動尊と書かれた標柱と、開山四百年記念、四国八十八ケ所霊場、御府内第七十五番札所と書かれた記念碑がある。このお寺が非常に歴史ある存在だと分かる。

赤坂不動尊の門

ビルとビルの間に突然姿を表す、赤坂不動尊の門。この奥に本当にお寺があるのだろうか?

こちらは反対側から。とても綺麗に整備されていて気持ちが良い。

赤坂不動尊の入り口前の境内

赤坂不動尊 紀伊徳川家祈願所の石碑

紀州徳川家がここを祈願所としていたとのこと。紀州藩の中屋敷が赤坂にあったことからだろう。調べてみると「源頼義」もこのお寺に立ち寄り、祈願したという記録がある。お寺の歴史を調べていると、思わぬ歴史の偉人に出会えるから面白い。

赤坂不動尊 水かけ不動尊

歴史を感じるお不動様の前に、手水舎のようなものがある。

この柄杓でお不動様にお水を掛けるのだそう。参拝時は分からず、手水舎だと思っていた。

赤坂不動尊 水子地蔵尊(左)と弘法大師像(右)

赤坂不動尊 百度石

百度石とは、百度参りで往復する距離を示す標識の石のこと。
この石はお寺の入口に置かれている。ここから本堂まで百回お参りすることで、願いが叶うとされている。ちなみに、一日で100回お参りしてもよいし、100日間毎日お参りするのでもよいとされているそう。ただし、途中でやめてはならないらしい。願いを叶えるためには、根気が必要だなあ。

赤坂不動尊 威徳寺

こちらの立派で綺麗なビル、が平成29年4月に建立された赤坂不動尊威徳寺だ。
ビル型のお寺はあまり経験が無いので、興味津々。

赤坂不動尊 威徳寺の扁額(山号)

山号である「智劍山」と書かれている扁額があった。ということは、この入口が山門かな??

赤坂不動尊威徳寺 1階本堂

入ってすぐ左手に、この本堂が見えてくる。 赤い提灯や上部にある鐘や彫刻は、旧本堂から引き継がれたものなのだとか。

立体的で細かな装飾だ。

御守や念珠も販売していた。

赤坂不動尊威徳寺本堂の扁額

こちらにも「智劍山」と書かれている扁額があった。

本堂を正面から見た様子。この日は法要があるため入れなかったが、特に何も無いときは入れるとのこと。中央に配置されたお不動様が良く見えた。

赤坂不動尊威徳寺 2階寺務所

御朱印がいただける事務所は、このビルの2階。

意外と言ってしまうと失礼だが、可愛らしい御朱印だ。よく「はさみ紙」を入れていただくが、こんなに可愛らしく季節感のあるものは初めてだった。同時に、左隅の折り鶴も素敵なあしらいになっている。とてもありがたい御朱印となった。
コロナの影響もあり、墨書き含め印刷の御朱印も見かける機会が増えたが、やはり手書きで頂くと温かみを感じることが出来て嬉しさも倍増する。

このお寺はビルになっているので、各フロアにはそれぞれのお堂があり、見学も可能とのこと。早速エレベーターで行ってみることにした。

赤坂不動尊威徳寺 4階不動堂

会議室くらいの広さのお部屋。

こちらには不動明王が祀られていた。

赤坂不動尊威徳寺 3階観音堂

お部屋は3階の不動堂と同じ広さ。こちらには観音様が祀られている。

なお、3階は霊園となっており、最新のお墓エリアであった。
8つほどの区切られたスペースがあり、カードでお骨を呼び出すシステムなのだろう。
都会の狭い敷地をうまく活用した、近代的なお寺だ。

個人的に不動尊が好きで、成田山新勝寺・深川不動尊・高幡不動によく足を運んでいる。
初めて覚えたご真言も、この「不動明王」のご真言で、一段と身近な存在だ。
その影響か、どの不動尊も地域に密着していて、開けたお寺だと感じることが多い。

おしまい

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アクセス

住所

所在地東京都港区赤坂4-1-10
最寄駅「東京メトロ丸の内線/銀座線 赤坂見附駅」下車 徒歩2分
駐車場情報専用の駐車場なし
公式サイトhttps://www.akasakaitokuji.com/

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