地獄とはいったいどんな場所?
- 地獄とは?
- 地獄は、死後に行く六道の一つであり、生前の行いによってその行き先が決まるとされている。
六道とは「地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天上道」の六つの世界で、地獄道はその中でも最も苦しみの多い世界である。
- 地獄は、死後に行く六道の一つであり、生前の行いによってその行き先が決まるとされている。
- 八大地獄とは?
- 地獄道にはさらに八つのランクがあり、これらをまとめて八大地獄と呼ぶ。それぞれの地獄には異なる苦しみが待ち受けており、生前の罪の重さによって行く先が決まる。
仏教の約束(五戒)を守らないと地獄行き…
仏教での約束のことを戒といい、特に重要なのが以下の五戒である
五戒とは
- 不殺生戒(ふせっしょうかい):殺生(生き物を殺すこと)をしてはいけない
- 不偸盗戒(ふちゅうとうかい):人の物を盗んではいけない。
- 不邪淫戒(ふじゃいんかい):邪(よこしま)なこと(性犯罪や不倫)を行ってはいけない。
- 不妄語戒(ふもうごかい):妄言(もうご=嘘)をついてはいけない。
- 不飲酒戒(ふおんじゅかい):飲酒をしてはいけない。または酒に溺れてはならない。
その他の戒について ※地獄のランクに影響
- 邪見(じゃけん):仏教における因果応報の道理を否定してはいけない
- 犯持戒人(はんじかいにん):尼僧や幼い女など清い心を持っている女性を犯してはならない
- 殺父・殺母・殺阿羅漢(聖者):親や聖者を殺してはならない
八大地獄の種類について
地獄と一言で言っても、実は何種類もあるって知ってました?
罪の重さによって、地獄の中でもさらに違う種類の地獄があるんです。
ここでは大きく分けた8つの地獄、いわゆる「八大地獄」について解説します。
地獄レベル | 地獄の名前 | 犯した罪 | どのような罰? |
---|---|---|---|
Lv.1 | 等活地獄 | 殺生 | 自分が殺した生き物と同じ恐怖た苦しみを受ける |
Lv.2 | 黒縄地獄 | Lv.1+盗み | 熱した鉄の縄で印を付けられ鋸や斧などで切られる |
Lv.3 | 集合地獄 | Lv.2+性犯罪 | 鉄の山(女と男の欲望)に押しつぶされる |
Lv.4 | 叫喚地獄 | Lv.3+飲酒 | 熱して溶けた銅を口から一気に飲まされる |
Lv.5 | 大叫喚地獄 | Lv.4+妄語(嘘) | 舌を目いっぱい広げられ鬼などに痛めつけられる |
Lv.6 | 焦熱地獄 | Lv.5+邪見(仏教批判) | 猛火の熱さに加え熱湯で煮られ串刺しで炙られる |
Lv.7 | 大焦熱地獄 | Lv.6+犯持戒人(聖女強姦) | 何千億年も焦熱地獄を見せられ10倍増しにされる |
Lv.8 | 阿鼻地獄 | Lv.7+父母及び阿羅漢殺害 | 最も重い罪を犯した者が行く地獄。無限の苦しみと絶望が待っている。 |
地獄での寿命と地獄の場所
- 地獄の距離の単位は「由旬(ゆじゅん)」 ※1由旬=約10Kmで牛車が1日に進む距離を表す
- 刑期の期間は「その世界の衆人の寿命」を指し、地獄の場所によって衆人の年齢が異なる
- 例:人間界50年(欲天の1日)×365日×各欲天の寿命(500歳)が地獄界の1日×365日×500年
- 「阿鼻地獄」だけは地獄の中でも別格扱いとされ、期間も距離も次元が全く違う程の地獄である
地獄の名前 | 六欲天 | 刑期|地獄での衆人の寿命 | 距離 |
---|---|---|---|
等活地獄 | 四大王衆天 | 500歳=1兆6653億1250万年 | 人間界から千由旬(約1万Km)深い |
黒縄地獄 | 忉利天 | 1000歳=13兆3225億年 | 等活地獄からさらに1万由旬深い |
集合地獄 | 夜摩天 | 2000歳=106兆5800億年 | 黒縄地獄からさらに1万由旬深い |
叫喚地獄 | 兜率天 | 4000歳=852兆6400億年 | 集合地獄からさらに1万由旬深い |
大叫喚地獄 | 化楽天 | 8000歳=6821兆1200億年 | 叫喚地獄からさらに1万由旬深い |
焦熱地獄 | 他化自在天 | 16000歳=5京4568兆9600億年 | 大叫喚地獄からさらに1万由旬深い |
大焦熱地獄 | — | 32000歳=43京6551兆6800億年 | 焦熱喚地獄からさらに1万由旬深い |
阿鼻地獄 | — | 64000歳=349京2413兆4400億年 | 大焦熱喚地獄から8万由旬深い |
罪の重さや反省によって六道や地獄行きが決まる
- 五戒を守らないとどうなる?
- 仏教では、五戒(不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不飲酒)を守ることが重要とされています。この五戒を破ると、死後に地獄道へ落ちる可能性が高まります。五戒を守ることは、地獄の苦しみを避けるための基本的な教えです。
- 地獄を避けるための教え
- 地獄道への道を避けるためには、五戒を守り、善行を積むことが重要。日々の生活の中で他者を傷つけず、正しい行いを心がけることが、地獄から逃れるための鍵となる。
八大地獄についてそれぞれ詳しく解説
等活地獄(とうかつじごく)
人を殺したり、生き物の命を粗末にした者が行く地獄
破った五戒
不殺生戒:殺生(生き物を殺すこと)をしてはいけない。命あるものを感謝せずに食する。
主な刑罰
極卒という閻魔大王の家来によって生前に自分が殺した相手と同じ方法で死ぬまでシバかれ、同じ苦しみ・痛み・恐怖を味わう
刑期(地獄での故人の寿命が尽きるまで)
等活地獄年|500年=人間界では1兆6653億1250万
等活地獄とはこんな所だ!!
極卒の風貌は、「赤や緑や青の体」に「虎のパンツ」を履いている、いわゆる一般的な鬼の姿。この極卒に体を切られ、殺されてしまう。が、地獄では死ぬこともできない。風がピューっと吹くと体が再生されてしまうのだ。そしてまた同じ刑が何度も何度も繰り返される。もちろん死の恐怖や痛みは生きているときと同じっていう…
これを1兆年以上も繰り返し、ようやく寿命を以て次への転生へと進むことが出来るのだ。
等活地獄は「殺し」を犯した者が行く地獄である。人間はもちろん、動物や虫を殺した者が行く。自分が犯した犯罪に応じ、小地獄が16か所ある。殺人の種類に分かれ拷問地獄が決まってる。ここでは大まかに分けて6つある地獄を紹介します。
地獄では死ぬこともできず、寿命を全うするまで永遠に繰り替えされる。地獄での恐怖は計り知れない。死んだ方が楽とは絶対にならないよう工夫されている。
この中でも一番嫌なのは「屎泥処(しでいしょ)」ではないだろうか。絶対いやだ。
等活地獄にある小地獄の解説
小地獄の名前 | どんな人が行くの? | どんな刑が行われるのか |
---|---|---|
屎泥処(しでいしょ) | 鳥や鹿を殺し感謝なく食する | 熱したうんちの海で煮られ蛆虫に食べられる |
刀輪処(とうりんしょ) | 刀で殺人した者・強欲な者 | 熱した鉄と刀が空から無数に降ってくる |
瓮熟処(おうじゅくしょ) | 動物を不用意に殺し煮て食べる | 鉄の甕に入れられ煮られる |
闇冥処(あんみょうしょ) | 羊や亀を残酷な方法で殺す | 暗闇の中、山に押しつぶされる |
不喜処(ふきしょ) | 大きな音を立て鳥獣を殺す | 炎を吐く鳥や猛獣に肉や骨の髄まで食べられる |
極苦処(ごくくしょ) | スグ怒ったり乱暴で自分勝手な者 | 鉄の火で焼かれ断崖絶壁から落とされる |
黒縄地獄(こくじょうじごく)
[殺生]+ 人の物を盗んだ者が行く地獄
破った五戒
不殺生戒:殺生(生き物を殺すこと)をしてはいけない。命あるものを感謝せずに食する。
不偸盗戒:人の物を盗んではいけない。
主な刑罰
体に墨で印を付けられ、印のとおりに刀、鋸、斧などで体を切り刻まれる。
刑期(地獄での故人の寿命が尽きるまで)
黒縄地獄年|1000年=人間界では13兆3225億年
黒縄地獄とはこんな所だ!!
殺人に加え、人の物を盗むと等活地獄の10倍の辛さを味わうことに。
地獄の綱渡りでは、罪の重さに応じて重りを背負い熱された綱を渡らなくてはならない。
痛みと熱さに耐えかねて落ちてしまったら、そこには煮えたぎった釜がある。猛烈な熱さと痛みでもがき苦しみ、溶けてしまう。もちろん極卒によって復活させられてしまう。これを13兆年も受け続けられることに。
黒縄地獄は「窃盗罪」を犯した者が行く地獄である。自分が犯した犯罪に応じ、小地獄が16か所ある。が、この地獄の詳細が分かっているのが3つしかない。
よって、ここでは以下の3つを紹介します。
黒縄地獄にある小地獄の解説
小地獄の名前 | どんな人が行くの? | どんな刑が行われるのか |
---|---|---|
等喚受苦処(とうかんじゅくしょ) | 仏の道理を誤って解釈・投身自殺 | 炎の縄で縛られ崖から落とされる |
畏鷲処(いじゅうしょ) | 飲食を強奪し殺しや餓死させる | 火矢や刀など武器を持った極卒に昼夜問わず追われる |
旃荼処(せんだしょ) | 病人でもなく阿片(麻薬)を口にする | 鳥などの獣に目や舌を抜かれ極卒に斧で殺される |
衆合地獄(しゅうごうじごく)
[殺生・偸盗]+ 不倫や性犯罪を犯した者が行く地獄
破った五戒
不殺生戒:殺生(生き物を殺すこと)をしてはいけない。命あるものを感謝せずに食する。
不偸盗戒:人の物を盗んではいけない。
不邪淫戒:邪(よこしま)なこと(不倫や強姦など性犯罪)を行ってはいけない。
主な刑罰
極卒に追われた末に巨大な鉄の山に押しつぶされてしまう。
刑期(地獄での故人の寿命が尽きるまで)
衆合地獄年|2000年=人間界では106兆5800億年
衆合地獄とはこんな所だ!!
殺人・盗みに加え、不倫や強姦をすると黒縄地獄の10倍の辛さを味わうことに。
地獄では恐ろしい武器を持った極卒たちにしつこく追い回され、やがて大きな鉄の山まで追われたのち、山に押しつぶされてしまう。逃げても杵と臼で体を摺り潰されてしまう。
美女に騙され、刀で出来た林「刀葉林」から抜け出せない
木の上に美女(美男)が座り、刀で出来た木の上に言葉巧みに登らされる刑。もちろん体は血だらけで、痛みに耐え頑張って登ってもそこに美女(美男)はおらず…。また次の場所で美女(美男)から誘惑が。こんなバカなことを永遠行う地獄もあるんです。
衆合地獄は「性犯罪・わいせつ罪」を犯した者が行く地獄である。自分が犯した犯罪に応じ、さらに16種類の小地獄がある。性犯罪の種類に分かれ拷問地獄が決まってるのが怖いが、相手に与えた被害はそれほど酷いものであると昔から分かっていたのだろう。性犯罪についても生々しい内容が多いことにびっくり!!内容が内容なので少し衝撃が大きいが、16種全ての地獄を紹介します。
衆合地獄にある小地獄の解説
小地獄の名前 | どんな人が行くの? | どんな刑が行われるのか |
---|---|---|
悪見処(あくけんしょ) | 他人の子を強姦 | 肛門から熱く溶けた銅を流し入れられる |
大量受苦悩処(たいりょうじゅくのうしょ) | 異常な性嗜好や覗き | 生殖器を取られ炎の剣で肛門から串刺し |
割刳処(かっこしょ) | 口内性交 | 口から脳天や耳に向け釘を打たれ、溶けた銅を流しこむ |
脈脈断処(みゃくみゃくだんしょ) | 男に性行為を迫った女性 | 口に筒を加えさせ、溶けた銅を流しこむ |
団処(だんしょ) | 獣姦(牛・馬) | 地獄の牛馬に同行為をし、獣の体内で精器が焼かれる |
多苦悩処(たくのうしょ) | 男同士の性行為 | 恋人が焼かれるのを見せられ、助けると炎となって焼かれる |
忍苦処(にんくしょ) | 争いで奪った既婚者を寝取る | 逆さ吊りで火炙りされ、肺が炎に焼かれる |
朱誅処(しゅちゅうしょ) | 獣姦(羊・ロバ)・仏を敬わない | 鉄の蟻に襲われ、全身を食い尽くされる |
何何奚処(かかけいしょ) | 兄弟姉妹の近親相姦 | 猛火に焼かれ、鉄の鳥に食い尽くされる |
涙火出処(るいかしゅっしょ) | 女性の僧(尼)と性行為 | 涙が炎となって自分自身が |
一切根滅処(いっさいこんめつしょ) | 女性器以外(肛門)での性行為 | 口に熱銅、耳には白蝋が流しこまれる |
無彼岸受苦処(むひがんじゅくしょ) | 妻以外と性行為(不倫) | 次々と責め苦(刃・炎・病など)を受ける |
鉢頭摩処(はちずましょ) | 俗人僧が夢で元カノと関係し淫欲の功徳を説く | 瓶の中で煮られ突かれ、逃げても斬られる |
大鉢頭摩処(だいはちずましょ) | 僧と偽ったうえ戒律違反を犯す | 白蝋の川に落ち、泥となり鳥についばまれる |
火盆処(かぼんしょ) | 僧と偽り欲望に溺れ正法を怠る | 自身の体が燃え骨まで焼き尽くされる |
鉄末火処(てつまっかしょ) | 僧と偽り女性に溺れみだらな想像にふける | 燃えた鉄に囲まれ溶けた鉄の雨が降り焼かれる |
叫喚地獄(きょうかんじごく)
[殺生・偸盗・邪淫]+ 酒に溺れた者が行く地獄
破った五戒
不殺生戒:殺生(生き物を殺すこと)をしてはいけない。命あるものを感謝せずに食する。
不偸盗戒:人の物を盗んではいけない。
不邪淫戒:邪(よこしま)なこと(不倫や強姦など性犯罪)を行ってはいけない。
不飲酒戒:飲酒をしてはいけない。または酒に溺れてはならない。
主な刑罰
極卒によって、お酒のように溶けた銅を酒のように口から流しこまれる。
刑期(地獄での故人の寿命が尽きるまで)
叫喚地獄年|4000年=人間界では852兆6400億年
叫喚地獄とはこんな所だ!!
殺人・盗み・性犯罪に加え、飲酒をすると集合地獄の10倍の辛さを味わうことに。
叫喚地獄に来た亡者は大変恐ろしい極卒に対し土下座をして謝り謝罪や減刑を求めるがもちろん極卒が許されることは無い。むしろ更に激高し亡者の口をこじ開け熱して溶けた銅を口から流しこむ。
叫喚喚地獄は「お酒がらみの犯罪」を犯した者が行く地獄である。修行にはお酒は邪魔であり、生活の乱れもお酒が原因となることも多いことが理由。ここ叫喚地獄ではお酒にまつわる犯罪を犯した者がどのような罪を犯したかに応じ、さらに16種類の小地獄がある。その中で特に興味のあった7つを紹介します。※他は現在ではあまり聞かない犯罪や、ピンと来ない犯罪なので割愛させて頂きます。
この中で特に印象的であったのが「火末虫所」。お酒を水で薄めて大儲けすると行かされる地獄。罰も酷く、病に苦しみ、体中に虫が湧き、もがき苦しむとのこと。お酒に水を薄めるって何だか今でもありそうな「偽装販売」のようなモノ。消費者目線だと、これくらいの罰を与えるのはしょうがないなって思う。
叫喚地獄にある小地獄の解説
小地獄の名前 | どんな人が行くの? | どんな刑が行われるのか |
---|---|---|
大吼処(だいくしょ) | 潔斉中の者へ酒を与える | 溶けた白蝋を口から流しこまれる |
普声処(ふしょうしょ) | 修行中の飲酒・受戒したての者へ酒を勧める | 鉄の杵で打たれる |
髪火流処(はっかるしょ) | 五戒を守っている人へ酒を勧める | 地獄の犬に足を鷲に頭を狸に内臓を喰われる |
火末虫処(かまつちゅうしょ) | 水で薄めた酒を売り大儲けした | 地獄の病に罹り体中に虫が湧き喰われる |
雨炎火石処(うえんかせきしょ) | 旅人を酔わせ強盗・象を酔わせ殺人 | 真っ赤に焼けた石で撃たれ、巨大な象に潰される |
殺殺処(せつせつしょ) | 貞淑な夫人を酔わせ性行為をする | 男根を抜かれ、再生し、また抜かれる。 |
普闇処(ふあんしょ) | 無知に付け込み酒を高値で売る悪徳商人 | 闇の中で極卒にシバかれ頭から真っ二つに裂かれる |
大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)
[殺生・偸盗・邪淫・飲酒]+ 嘘をついた者が行く地獄
破った五戒
不殺生戒:殺生(生き物を殺すこと)をしてはいけない。命あるものを感謝せずに食する。
不偸盗戒:人の物を盗んではいけない。
不邪淫戒:邪(よこしま)なこと(不倫や強姦など性犯罪)を行ってはいけない。
不飲酒戒:飲酒をしてはいけない。または酒に溺れてはならない。
不妄語戒:妄言(もうご=嘘)をついてはいけない。
主な刑罰
極卒によって舌を目いっぱい広げられ突かれ焼かれる。
刑期(地獄での故人の寿命が尽きるまで)
大叫喚地獄年|8000年=人間界では6821兆1200億年
大叫喚地獄とはこんな所だ!!
殺人・盗み・性犯罪・飲酒に加え、嘘をつくと叫喚地獄の10倍の辛さを味わうことに。
「嘘をつくと舌を抜かれるよ!」と言うのはここ大叫喚地獄での御仕置きを指している。
大叫喚地獄は「嘘をついたことが原因の犯罪」を犯した者が行く地獄である。嘘をつくことで様々な争いを引き起こし、争いの火種となることが多い。また嘘は人の心を傷つけてしまうある意味とても凶器なのである。ここ大叫喚地獄では嘘にまつわる犯罪を犯した者がどのような罪を犯したかによって小地獄が決められる。
なお、大叫喚地獄は他の地獄とは異なり、18種類の地獄がある。その中で特に興味のあった7つを紹介します。
※他は現在ではあまり聞かない犯罪や、ピンと来ない犯罪なので割愛させて頂きます。
この中で特に印象的であったのが「異々転処」。陰陽師で実績があるにも関わらずに嘘をつき「国土」や「人材」を失う原因をついたものが行かされる地獄。罰がとても面白く、亡者が地獄で苦しんでいるときに、両親や兄弟、友人の幻想が現れて、助けだすなどと優しく声をかけてくる。その誘いに乗って向かった先は灼熱の川。再生しても同じ誘いがあり、今度は落ちてローラーに挽かれる。嘘つきには嘘の罰があるって言うのが面白い。
大叫喚地獄にある小地獄の解説
小地獄の名前 | どんな人が行くの? | どんな刑が行われるのか |
---|---|---|
吼吼処(くくしょ) | 恩を仇で返す・古くからの友への嘘 | 舌を抜かれ傷口に毒を塗られる |
受苦無有数量処(じゅくむうすうりょうしょ) | 目上の人を陥れるための嘘 | 傷口に草を植えられ成長後に引き抜かれる |
受堅苦悩不可忍耐処(じゅけんくのうふかにんたいしょ) | 地位ある者の保身のための嘘 | 体内に蛇が入り内臓を食い荒らす |
随意圧処(ずいいあつしょ) | 他人の田畑を奪うために嘘をつく | 地獄の病に罹り体中に虫が湧き喰われる |
異々転処(いいてんしょ) | 国財を失わせる嘘の占いをした陰陽師 | 幻想に騙され何度も灼熱の川に落ちる |
唐悕望処(とうきぼうしょ) | 困窮者に救済の虚偽をした者 | 食事と騙し糞尿や溶けた鉄の池に落とされる |
血髄食処(けつずいじきしょ) | 税を偽装し重税を課した領主 | 縄で逆さ吊りにされカラスに喰われる |
焦熱地獄(しょうねつじごく)
[五戒]+誤った宗教の流布をした者が行く地獄
破った五戒
不殺生戒:殺生(生き物を殺すこと)をしてはいけない。命あるものを感謝せずに食する。
不偸盗戒:人の物を盗んではいけない。
不邪淫戒:邪(よこしま)なこと(不倫や強姦など性犯罪)を行ってはいけない。
不飲酒戒:飲酒をしてはいけない。または酒に溺れてはならない。
不妄語戒:妄言(もうご=嘘)をついてはいけない。
邪見:仏教において重要な因果応報の道理を否定。仏教に反する教えの流布。
主な刑罰
猛火の熱さに加え熱湯で煮られ串刺しで炙られる。
刑期(地獄での故人の寿命が尽きるまで)
焦熱地獄年|16000年=人間界では5京4568兆9600億年
焦熱地獄とはこんな所だ!!
辛さは叫喚地獄の10倍!灼熱地獄であたり一面炎に支配された地獄。
殺人・盗み・性犯罪・飲酒・嘘の五戒に加え、仏教に反する教えの流布をすると10倍の辛さを味わうことに。
焦熱地獄は「仏教に反する教えの流布」、また仏教の教えである「因果応報」を否定し、自分勝手な解釈や考え方をし、それを皆に間違った教えを流布した者が行く地獄である。
ここ焦熱地獄では仏教の教えに反した考えを持った者に応じ、さらに16種類の小地獄がある。
その中で特に興味のあった7つを紹介します。
焦熱地獄にある小地獄の解説
小地獄の名前 | どんな人が行くの? | どんな刑が行われるのか |
---|---|---|
大焼処(だいしょうしょ) | 殺生を正当化し天国への到達を信じさせる | 後悔の炎により体を焼け焦がす |
分荼梨迦処(ぶんだりかしょ) | 餓死を正当化し天国への到達を信じさせる | 炎で苦しむ中「水の池がある」という誘いで炎の池に飛び込む |
赤銅弥泥魚旋処(しゃくどうみでいぎょせんしょ) | 仏以外を信仰し「輪廻転生」を否定 | 溶けた銅の海で魚や悪虫に喰われる |
饒骨髄虫処(にょうこつずいちゅうしょ) | 人間界の輪廻を望み戒を破り牛糞で焼身自殺 | ミンチにされ虫となり罪人と塊にされて燃やされる |
一切人熟処(いっさいにんじゅくしょ) | 邪教信者が放火し天界の転生を望む | 罪人の前で大切な人々が焼かれる |
金剛骨処(こんごうこつしょ) | 因果を否定し仏法を馬鹿らしいと説く者 | 肉を削られ骨にされ罪人に騙された者に骨を奪われる |
黒鉄縄剽刀解受苦処(こくてつじょうびょうとうかいじゅくしょ) | 善悪は因縁で決まり努力は無駄と説く者 | 鉄綱で縛られ全身を刀で切り刻まれる |
大焦熱地獄(だいしょうねつじごく) ※大火炎地獄ともいう
[五戒・邪見]+犯持戒人 ※幼女や尼を強姦した者
破った五戒
不殺生戒:殺生(生き物を殺すこと)をしてはいけない。命あるものを感謝せずに食する。
不偸盗戒:人の物を盗んではいけない。
不邪淫戒:邪(よこしま)なこと(不倫や強姦など性犯罪)を行ってはいけない。
不飲酒戒:飲酒をしてはいけない。または酒に溺れてはならない。
不妄語戒:妄言(もうご=嘘)をついてはいけない。
邪見:仏教において重要な因果応報の道理を否定。仏教に反する教えの流布。
犯持戒人:尼僧や幼い女など清い心を持っている女性を犯して(強姦して)はならない。
主な刑罰
何千億年も焦熱地獄での状況を見せ恐怖を植え付けられ猛火の苦しさも10倍増しにされる
刑期(地獄での故人の寿命が尽きるまで)
大焦熱地獄年|32000年=人間界では43京6551兆6800億年
大焦熱地獄とはこんな所だ!!
辛さは焦熱地獄の10倍!更なる灼熱地獄で猛烈な炎に支配された火炎地獄。
殺人・盗み・性犯罪・飲酒・嘘の五戒と邪見に加え、犯持戒人(幼女や尼に対して強姦)をすると10倍の辛さを味わうことに。
大焦熱地獄は幼女や尼に対して強姦をした者が行く地獄である。
ここ焦熱地獄では仏教の教えに反した考えを持った者に応じ、さらに16種類の小地獄がある。が、大焦熱地獄ではすべての小地獄に連れて行かれる。まさに地獄のフルコース。
その中で特に興味のあった5つを紹介します。
大焦熱地獄にある小地獄の解説
小地獄の名前 | どんな人が行くの? | どんな刑が行われるのか |
---|---|---|
一切方焦熱処(いっさいほうしょうねつしょ) | 出家していない女性信者を強姦 | 猛火に焼かれ、体を足から巻物のように巻かれ血が上った頭に釘を打たれる |
雨縷鬘抖擻処(うるまんとそうしょ) | 国家の危機に乗じて尼を強姦 | 死ぬことが無く一生回転する刃物で体を切り刻まれる |
普受一切資生苦悩処(ふじゅいっさいしせいくのうしょ) | 僧侶の身でありながら女性を酔わせ財を与え強姦 | 炎で皮膚が焼け落ちさらに炙り極卒によって溶けた鉄を流される |
無非闇処(むひあんしょ) | 息子の嫁を強姦 | 煮えたぎる釜に大勢で煮られ、餅のように突かれ肉団子にされる |
木転処(もくてんしょ) | 命の恩人の妻を強姦 | 煮えたぎる川に逆さに吊られ、地獄の魚に喰われる |
阿鼻地獄(あびじごく)
【破った五戒+邪見+犯持戒人+殺父・殺母・殺阿羅漢】
破った五戒
不殺生戒:殺生(生き物を殺すこと)をしてはいけない。命あるものを感謝せずに食する。
不偸盗戒:人の物を盗んではいけない。
不邪淫戒:邪(よこしま)なこと(不倫や強姦など性犯罪)を行ってはいけない。
不飲酒戒:飲酒をしてはいけない。または酒に溺れてはならない。
不妄語戒:妄言(もうご=嘘)をついてはいけない。
邪見:仏教において重要な因果応報の道理を否定。仏教に反する教えの流布。
犯持戒人:尼僧や幼い女など清い心を持っている女性を犯して(強姦して)はならない。
殺父・殺母・殺阿羅漢(聖者):親や聖者を殺してはならない
主な刑罰
阿鼻地獄に落ちるまで二千年かかり、凄まじい炎で焼かれながら巨大犬と大鬼達に徹底的にシバかれる
刑期(地獄での故人の寿命が尽きるまで)
阿鼻地獄年|64000年=人間界では驚異の349京2413兆4400億年
阿鼻地獄とはこんな所だ!!
辛さは七大地獄とすべての小地獄の苦しみの1000倍以上!!!!
殺人・盗み・性犯罪・飲酒・嘘の五戒と邪見・犯持戒人に加え父母殺し・阿羅漢殺しを行うと、まさかの1000倍以上の辛さを味わう。まさに最低最悪の地獄である。
阿鼻地獄は父母を殺した者、また阿羅漢(聖人)を殺した者が行く最下層の地獄である。
最後にして最悪の阿鼻地獄では仏教の教えに最も重い罪を犯した者に応じ、さらに16種類の小地獄がある。
最後は全て16個の小地獄を紹介します。
阿鼻地獄にある小地獄の解説
小地獄の名前 | どんな人が行くの? | どんな刑が行われるのか |
---|---|---|
烏口処(うこうしょ) | 阿羅漢を殺害した者 | 口を裂かれ灼熱の泥沼に落ち溺れ内臓が焼かれる |
一切向地処(いっさいこうちしょ) | 尊い尼僧や阿羅漢を強姦した者 | 体を回転しながら焼かれ灰汁で煮られる |
無彼岸常受苦悩処(むひがんじょうじゅくのうしょ) | 母親を殺害した者 | へそから魂を取り棘で刺しへそに釘を打ち溶けた鉄を飲まされる |
野干吼処(やかんくしょ) | 智者や悟りを得た者をそしる者 | 火を吐く狐が襲い手足舌などを喰らう |
鉄野干食処(てつやかんじきしょ) | 仏像や僧房など仏具を燃やした者 | 体から火が吹き出し、鉄の瓦が降り、鉄の狐に喰われる |
黒肚処(こくとしょ) | 仏へのお供え物を食べたり盗んだりした者 | 飢えと渇きに苦しみ自身の肉を食べ、蛇に喰われる |
身洋処(しんようしょ) | 信者によって仏に捧げた品を盗んだ者 | 風で揺れる鉄の木に挟まれ粉々となり鳥の餌となる |
夢見畏処(むけんいしょ) | 僧侶が食べる精進料理奪い飢えさせた者 | 鉄の箱に入れられ杵でミンチにさせられる |
身洋受苦悩処(しんようじゅくのうしょ) | 慈善活動に熱心な方のお布施を僧と偽り奪った者 | この世の全ての病が罪人に罹り苦しみもがく |
雨山聚処(うせんじゅしょ) | お供え物を盗み食べてしまった者 | 鉄の山に何度も潰され、体を裂かれ全ての病に罹る |
閻婆叵度処(えんばはどしょ) | 田畑や飲み水の水源を壊し渇死させた者 | 閻婆度という鳥に高所から落とされ刃の地面に落とされる |
星鬘処(せいまんじょ) | 修行で飢えた僧侶から食料を奪った者 | 剣の風でズタズタにされ銅が溶けた釜で煮られる |
苦悩急処(くのうきゅうしょ) | 仏教の書物や仏絵を歪めたり破損させた者 | 両目に銅を流し熱砂で擦られ、身体も同様にされる |
臭気覆処(しゅうきふくしょ) | 僧侶の農地や果樹園などを放火した者 | 燃える針の網で捕まり、体中を刺されながら焼かれる |
鉄鍱処(てっちょうしょ) | 飢饉時に僧侶を支援をせず飢えさせた者 | 自身の体が燃え骨まで焼き尽くされる |
十一焔処(じゅういちえんしょ) | 仏像・仏塔・寺院などを破壊や放火した者 | 鉄棒で追われ、蛇に噛まれ炎に焼か続ける |
救済措置
生き物を殺しても、つまり虫一匹を殺しても地獄に行ってしまうし、お酒を飲んでも地獄に行ってしまう。えー!絶対地獄行きじゃん…って思ったアナタ。大丈夫!ちゃんと救いの手があるんです。それが仏教の良いところ。
ここでは犯してしまった罪を心から反省し、遺族によって供養を行うことで地獄行は免れるのです!!
地獄から救い、助けてくれる仏様「地蔵菩薩」と「阿弥陀如来」についてご紹介します。
【地蔵菩薩】
お釈迦様が無くなってから「弥勒菩薩」が現れる56億7000万年後の間を「地蔵菩薩」が救ってくれるとされている。
またお地蔵様は天道から地獄道までの六道を行き来することが出来るので、困っている人を見つけて助けてくれるのです。
【阿弥陀如来】
阿弥陀如来も地蔵菩薩のように天道から地獄道までの六道を行き来することが出来る仏様である。阿弥陀如来の寿命は無く、全ての世界を光で照らしてくれるとてもありがたい仏様なのだ。
阿弥陀如来の約束の中に、「念仏往生の願」という言葉があり、これは阿弥陀如来に救いを求めるすべての人々を極楽浄土へ往生させるとの願いがある。
心から阿弥陀如来を信じれば罪人であっても極楽浄土へと連れて行ってくれるとされている。
極楽浄土ってどんなところ??
【みんなの憧れ極楽浄土ってこんなところ!】
- 四宝(金・銀・瑠璃・玻璃)で飾られた豪華絢爛の宮殿に住める
- 高価な食器に盛られた御馳走がいつでも無限に食べることができる
- 御殿には七宝(金・銀・瑠璃・玻璃・硨磲・珊瑚・瑪瑙)でできた池がある
- 池には大きな4色の蓮華の花が咲き、いい香りが漂っている
- 天から「曼荼羅華」の花びらが舞い、金の大地に降り積もる
- 宝石で出来た木々には白鵠・孔雀・鸚鵡・舎利・迦陵頻伽・共命が美しい声で囀っている
- 極楽浄土では「十楽」という喜びを味わうことが出来る
十楽の名前 | どんなところ? |
---|---|
聖衆来迎の楽 | 苦しみなく死に、仏様が迎えに来てくれ極楽浄土に連れて行ってくれる |
蓮華初開の楽 | 極楽浄土の蓮に命を宿し、蓮が開くと清らかな浄土を見ながら生まれることができる |
身相神通の楽 | 仏の持つ特別な能力(32相)と、五種の神通力(天眼など)を持つことができる |
五妙境界の楽 | 五感を通して入ってくる感覚のすべてが非常に心地よい |
快楽無退の楽 | 気持ちの良い状態が衰えることなく永遠に続く |
引接結縁の楽 | 家族や友人たちを極楽浄土に招き呼ぶ力を持つことができる |
聖衆俱会の楽 | 聖者たちと同じ場所に住むことで多くの聖者に会うことができる |
見仏聞法楽 | 仏様に会うことができ、仏様から直接教えを聞くことができる |
随心供仏楽 | 心のまま自由に諸仏を供養することができる |
増進仏道楽 | 仏道を増進し、悟り(真理を知ること)を得ることができる |
まとめ
最悪の地獄の旅はいかがでしたか。
ひとことで地獄と言ってもこんなに違いがあるなんて知りもしなかった・・・。
調べて分かったことは、自分が犯した罪は地獄で何万倍もなって自分に返ってくると言うこと。
まさに因果応報なのです。
また、故人の供養が大切なことも良く分かりました。
大好きだった故人があの世で苦しむようなことが無いよう、遺族で出来る限りの供養をしてあげ、故人が天国に行けるようにしてあげることが大事なんですね!!
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仏教でもキリスト教でもその他の宗教でも、「天国」はたいてい、ちょっと退屈です(仏教だと本当は「極楽」と言いますが、細かいことはここでは無視!)。毎日晴天で、穏やかなBGMが流れていて、キャッキャウフフと善男善女が笑い合う…..昼寝には最適っぽいですが、正直、1週間もいたら飽きてしまいそう…。そんな天国に対し、「地獄」はすべてが過激! 洋の東西を問わず、誰がこんなこと考えついたんだろう?と思わされるようなロックな地獄がたくさんあります(豚にキスされ続ける地獄とか、虫に頭から食べられる地獄とか…)。そんなちょっと、イヤ、かなり怖~い「地獄」ですが、日本の場合には、中世に仏教のお坊さんが書いた『往生要集』がそのイメージの原型になっています。これがまた過激、過剰、恐怖設定のオンパレード!!でも、だからこそ老若男女の興味を引いて、そこから救ってくれる神仏への信心に結びついたとも言えそうです。…本書では、そんな怖くておもしろい地獄について、怖カワいいイラストをふんだんに使いながら徹底解説します。この1冊で、地獄がどんなところか丸ワカリになります。イラストがカワイイので、恐ろしい設定もそんなに怖がらずに読み進められます。東西の死生観や、あるべき生き方も学べます。さぁ、みなさんも、楽しく学んで、楽しく怖がりましょう!!!※小4以上学習の漢字には、ページ初出にルビあり。
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内容紹介
はじめに
・死者との交流(松尾恒一)
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内容紹介(「BOOK」データベースより)
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