お寺の紹介
- 947年(天暦元年)に「村上天皇」の勅願時として建立
- 本尊である拈華微笑の釈迦如来は、当時の天竺で「毘首羯磨」によって彫られたと伝わる
- 毘首羯磨は、建築や彫刻などの美術をつかさどる神を意味する
- 「空海」が唐から戻った際に共に日本へ持ち込まれたと言われる
- 本尊の他に、「阿難・迦葉」や四天王が安置されている
- 本堂に安置されている四天王は鎌倉時代「運慶」によって造られたとされる
- 国の安穏を願い、四天王を彫った運慶はそのまま龍宮へ届くことを願い海へ流す
- 流れ着いた先が、房総半島の外側「九十九里浜」とされている
- 当時の地名は「四天寄」と表記され、今では「四天木」となっている
- 1858年(安政5年)、両国の「回向院」にて出開帳を行う
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正式名称
萬徳山 聚楽院 勝覺寺(通称 四天尊勝覺寺)
創建・開基
947年・村上天皇の勅願により開山
宗派
真言宗智山派
御本尊
釈迦如来 珍しい拈華微笑(※お釈迦様が1本の花を手びねりし、仏心を伝えたとの逸話)のお釈迦様
御朱印
みどころ
勝覚寺 山門
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九十九里の海の近くにあるこの勝覚寺。真言宗智山派のお寺だ。
広い境内と大きな本堂が見える。
勝覚寺 寺号
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異体寺を使っているので、初見では読めない…。
これで勝覚寺と読む。
勝覚寺 波乗り不動
境内に入ってすぐ左手に、波乗り不動が鎮座している。他のお寺ではなかなかお見掛けできない姿だ。
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赤い社の隣、蘇鉄の前に居ます。
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「日本で唯一」の波乗り不動明王なのだそうだ。
勝覚寺は九十九里海岸にほど近い場所で、九十九里浜はサーファー達でいつも賑わっている。
この波乗り不動は、サーファーの海上安全を祈願して建立された、とある。
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きちんと足にリーシュ(ボードと足を繋ぐ道具)を付けているのが細かくて良い!
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隣にあったのがこの社。説明書きがないので、情報を得ることは出来なかった。
勝覚寺 本堂|釈迦堂
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本堂は1695年江戸時代初期に建立された後、昭和40年に大改修を行い、さらに昭和59年には屋根の修復が行われた。
釈迦堂内には、四天王木像を安置しているが、非公開のため見ることは出来ず。
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関東八十八か所霊場のうちの一つでもあるのだな。
勝覚寺 遍照殿
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本堂の左手、少し離れたこちらの建物で御朱印を頂いた。
ここでは、法要やご葬儀が行われている。
勝覚寺 境内
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境内は広く、藤の花も綺麗に咲いているのが見える!!
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4月の下旬に伺ったので、丁度見頃を迎えていた。
藤の花に居る熊蜂(くまんばち)の羽音が怖くてあまりじっくり見れなかった。
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境内には観音様のお姿も。海の安全を見守っているのだろう。
また境内をてくてく歩いていると。
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いちご地蔵を発見!!
勝覚寺が位置する千葉県山武市は、イチゴの名産地とのことでこちらのお地蔵さまもイチゴのコスチュームに身を包んでいる。ちなみに、山武市のマスコットキャラクターもイチゴをモチーフにしている。とってもかわいい♪
勝覚寺 松尾芭蕉句碑
境内を散策してみると芭蕉の俳句を発見。
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手前の趣を感じる石が、芭蕉の句碑だ。奥の塔は多分関係ないと思う。
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句碑にある「保ととぎ壽 鳴くや黒戸の 浜飛さし」は、1686年の作品とのこと。
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この句は、ここ九十九里を思って読んだのだろうか。
勝覚寺 木像四天王像
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本堂の中には4体の四天王が納められている。残念ながら写真撮影は不可。写真は本堂の前の看板から。実物の4体は大きく丁寧なつくりで圧倒される。
いずれも2mを超す大きな立像が、ここ勝覚寺に安置されている。
非公開なので、見ることは出来ないのがとても残念だ。
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これは是非実物を見たい、立派な木像だ。
勝覚寺 佛足石
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こちらも境内を散策していると見つけた。
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お釈迦様の足の相を刻んだものとある。
「お釈迦様の足下には千輻輪相(※仏様の足裏にある千の輻(スポーク)が輪状になった紋様。)があり、遊行説法の徳を表象したものであります。」と刻まれている。
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ものすごい手相ならぬ足相である。
そういえば千葉の館山にもこの千輻輪相を見た。
参考|「萬徳寺 涅槃像の足の裏」
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この足裏にも千輻輪相を発見!!ためになったね~。
勝覚寺 鐘楼堂
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太平洋戦争で梵鐘を供出し、この鐘楼堂は60年もの間梵鐘が無かったが、平成17年に再建されたのだそう。四方には四天王像が刻まれているとのとこ。
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思いっきり「ゴォォ~~~ン」と突きたい衝動に駆られる。
気持ちいいだろうな。でも怒られたくないのでやめとく。
おしまい
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最後までお読み頂きありがとうございました 合掌
アクセス
住所
所在地 | 千葉県山武市松ヶ谷イ2058 |
最寄駅 | JR総武本線成東駅より7km 成東駅から千葉フラワーバス海岸線に乗り「松ヶ谷」下車徒歩3分 |
駐車場情報 | 専用の無料駐車場有り(30台) |
公式サイト | http://shokakuji.com/ |