お寺の紹介
- 歴史
- 宮島最古の寺院で、真言宗御室派の大本山
- 唐から帰った空海(弘法大師)が宮島「弥山(みせん)」で修行し、806年(大同元年)に開基と伝わる
- 1177年(安元3年)の文献「伊都岐島水精寺勤行日記注進状案」に「水精寺」として初めて登場する
- 当時は宮島ではなく、対岸の本州側に建てられていたと考えられている
- 近年、本堂周辺から奈良・平安時代頃の遺物が発掘され、古代から宮島にあった説も浮上
- 明治維新まで十二坊の末寺があり、厳島神社の別当寺として祭祀を行っていた
- 1887年(明治20年)に火災で大部分の堂宇を焼失
- 現在の堂宇は火災後に整備されたもの
- 寺院の特徴
- 厄除け開運のご利益が大きいことから「日本三大厄除け開運大師」の一つとされる
- 「四国八十八カ所」「中国三十三観音霊場」の御砂踏み道場がある
- 中国三十三観音霊場
- 「戒壇めぐり・胎内めぐり」とも呼ばれ、足下に砂・正面に観音様を拝する
- 観音様の母体を「めぐる」ことで生まれ変わり、様々な罪浄化されるとも言われる
- 中国三十三観音霊場
- 京都の「仁和寺」と深い関わりを持つ
- 皇室や武家との関わり
- 「鳥羽天皇」の勅願道場として利用
- 「豊臣秀吉」が茶会を開いた場所
- 明治天皇が宿泊した場所
- 仏像の種類とご利益
- 弥山の守護神「三鬼大権現」
- 秀吉が朝鮮出兵の際に守護仏とした「波切不動明王」
- 厳島神社の本地仏だった「十一面観世音菩薩」
- 他に、「七福神」や「一願大師」など多くの仏像が安置されている
正式名称
多喜山 大聖院 水精寺
創建・開基
伝806年(大同元年)|空海
宗派
真言宗 御室(おむろ)派 ※総本山は京都の仁和寺
御本尊
・三鬼大権現(天狗信仰や山岳仏教の信仰対象となる鬼神)|魔尼殿
・弘法大師|本坊
御朱印
大聖院由緒
言葉が難しいのか、読んでも全く頭に入らない…
みどころ
大聖院への入口
弥山に向かう途中にある、宮島最古の寺院「大聖院」。空海(弘法大師)が開いたとされる、とても格式の高い寺院である。
寺院へ近づくにつれて、雰囲気のある小道へと風景が変わる。
山門「仁王門」
出迎える山門「仁王門」では、その名の通り仁王像が睨みをきかせている。
仁王門の先には長い石段が続いている様子がうかがえる。
山門右手にある大きな石柱には「大本山大聖院」の文字。
本堂へと続く階段
山門をくぐると全貌を明かす階段。本堂へは、この急な階段を上っていくことになる。
本当にかなり急で、息切れしながら登った。
大般若経筒
階段の中央手すり部分には「大般若経筒」がある。
階段を上りながら「大般若経筒」を回すことで、大きな福が得られるのだそう。
参拝当時はコロナ禍だったこともあり、触る人が少ない印象だった。
そういう私は「福」が欲しいので、ガンガン回した。
階段の途中左手を見下ろす位置に、「五百羅漢庭園」が広がっている。ここにはお釈迦様の500人の弟子がモデルとなったお地蔵様たちが並ぶ。美しい庭園で、しばし見入っていた。
五百羅漢庭園
羅漢像一人ひとりに帽子が被せてあった。何となく愛着がわく。
御成門
階段を上り切った先では「御成門」が出迎える。振り返ると、瀬戸内海まで開けた眺望が広がりとても美しい。
色々な観音様が祀られている。
観音堂
御成門を抜けると、右手に立派な観音堂が見えてくる。
観音堂には、十一面観音菩薩像が祀られているが、これは明治維新までは嚴島神社の本地堂に祀られていたのだそう。
「行基」作と伝えられている。
この観音堂を訪れたらぜひ体験いただきたいのが、戒壇めぐり。本堂の下に作られ、窓も明かりも全くない真っ暗な部屋を、手すりだけ頼りにして歩いて進むもの。やがて「十一面観世音菩薩」が、暗闇の中にボウッと浮かび上がる姿に出会える。不安の中歩き進むと出会える仏様はとてもありがたく、人生の道のりと重なる思いだった。
戒壇めぐり
中は真っ暗で全く見えない。この暗さも体験してほしい。
子供にはちょっと怖いかも。。。
砂マンダラ
これは絵ではなく、砂で描いてある曼荼羅だ!
開創1200年祭事業としてチベットの僧が創ったそう。ものすごい集中力である。
大聖院はとても広く、見ごたえも充分。
浪切不動明王
場所を移し、勅願堂へ移動。こちらには軍船の守護仏とした「波切不動明王座像」が祀られている。豊臣秀吉も朝鮮出兵で守護仏としたと言われている。
宮島の砂をお守りとして販売もしていた。
階段脇にも、たくさんの仏像が並べられている。
内部はこんな感じだ。
たくさんの不動明王像が、本堂内部の壁一面に配置されている。
圧巻の不動明王様たちは「千体不動」と呼ばれ、人々の所願成就のために祀られているとのこと。
すごい迫力!!
ありがたみしかない!!
お寺ってなんか落ち着くわ。
魔尼殿へ
この階段には「摩尼車」が設置されていて、「これを一回まわせば、お経を一巻読んだことになります。」との説明が書かれている。ぜひともしっかりと一回ししたいところである。
もちろん「徳」が欲しいのでぐるぐる回した。
魔尼殿入口
魔尼殿の内部
「摩尼殿」は2階へ上がることができ、小さな仏様がたくさん出迎えてくれた。
ここで祈りのひと時を過ごす。と言って、誰も居ないの木魚をポクポクしてみた。
宮島に来たらぜひ来るべき場所の一つであった。
お寺の周りには鹿が至る所にいた!!
めちゃくちゃかわいかった。
住所
所在地 | 広島県廿日市市宮島町滝町210 |
最寄駅 | JR西日本 宮島口駅 宮島口桟橋から フェリーで宮島桟橋へ(約10分) 宮島桟橋より徒歩約30分 |
駐車場情報 | 無料駐車場あり |
公式サイト | https://daisho-in.com/ |