笠森観音の御朱印|日本で唯一の『四方懸造り』で造られた本堂は必見!千葉でも有名なお寺に行ってきた(千葉県長生郡)

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千葉県寺院
本堂の観音堂は大きな岩の上に建立され、日本唯一の建築様式である「四方崖造り」と言われる構造だ。61本もの柱に支えられた本堂は一見の価値がある。また、本堂自体も784年で最澄によって開基されたもので、非常に歴史のある古刹だ。

参拝日:2023年4月30日
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お寺の紹介

  • 784年(延暦3年)、「最澄」が楠の霊木で十一面観音菩薩を刻み安置したことが始まり
  • 十一面観音像が本尊であることから「笠森観音」と呼ばれ親しまれている
  • 1028年(長元元年)、後一条天皇の勅願により観音堂が建立される
  • 観音堂は大きな岩の上に建立され、61本の柱で支えられた「四方懸造」と呼ばれる構造
    • 日本唯一の建築様式で「国指定重要文化財」となっている
  • 時期は不明ながら、観音堂は一度焼失する
  • 1579年(天正7年)~1597年(慶長2年)の間に観音堂を再建
  • 1777年(安永6年)に、上総国最古の「松尾芭蕉句碑」が建立される
    • 「五月雨に此笠森をさしもぐさ」
  • 芭蕉の句碑と並んで「各務支考」「渡辺雲裏」の句碑も並ぶ
    • 「片枝に脈や通ひて梅の花」、「すへられて尻の落着く瓢かな」
  • 笠森村出身の俳僧「故貝」が、晩年に笠森で草庵を結ぶ
    • 芭蕉らの句碑は、故貝が建立したと言われる

正式名称

 大悲山 楠光院 笠森寺|(通称 笠森観音)

創建・開基

 784年・最澄(伝)

宗派

 天台宗

御本尊

 十一面観世音菩薩

御朱印

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みどころ

笠森寺 参道

笠森観音の入り口には、立派な石灯篭が建てられている。そして、うっそうとした森の小道へと続き階段を上っていくことになる。訪れたのは4月の終わりで、穏やかな晴天だったこともあり、森の空気がとても気持ち良かった。

森の中にあるお寺なので、ハイキング気分を味わえる。木漏れ日が心地よい。

参道の途中に、お地蔵様を祀った祠を発見。

途中、「名木 三本杉」という名の大きな杉の木に遭遇。3本の杉が1本になっている!平安時代からここに立っていたのだ、と感じさせるに十分な大きさ。

さらに奥へ進むと今度は「霊木 子授楠」が現れる。木の「また」をくぐると子を授かる、ということらしい。この木もとても大きい。最澄が楠の木の霊木で十一面観音像を刻んだとされていることを思い出す。

大きな楠の隣には「子授観音像」が建てられている。

途中、松尾芭蕉が詠んだとされる句碑を発見。これは、俳僧「故貝」が建てた句碑と関連しているのだろう。

そんなこんなで歩いていると、山門が見えてくる。

笠森寺 山門・寺号標柱

最初に迎えてくれるのがこの二天門。二天門とは、四天王と呼ばれる「持国天・増長天・広目天・多聞天」のうち、いずれかの二天を安置することから二天門と呼ばれる。
こちら笠森寺の両側には、風神雷神が祀られていた。

「別格大本山 笠森寺」と書かれた標柱。大本山と言うことは、末寺などを統括していた、と言うことだ。

お役立ちポイント
別格大本山とは、いわば「社格」を表している。とても簡単に説明すると下記の通りとなる。
※宗派によって意味合いが異なるので、あくまで参考程度としてください。
【総本山】 各宗派の本山を取りまとめる最高位の寺院
【大本山】 末寺など所属の寺院を統括する寺院
【別格大本山】 大本山に準ずる寺院

宝篋印陀羅尼塔

宝篋印 陀羅尼塔ほうきょういん だらにとうとは、「宝篋印陀羅尼」(「梵語(サンスクリット語)」を文字に起こした写経のようなもの)をこの塔の中に収めている塔のこと。ありがたや~。

笠森寺 手水舎

一見して、とても古そうな手水舎。
山門と同じ造りに見えるが、時期は一緒なのだろうか。

3人同時に行ける!

手水舎と龍は良くセットで見かけるが、これは竜神が水を司る神様として崇められてきたことによるもの。そして、龍から吐き出される水は神聖な水である、と言う解釈によりそのまま龍をモチーフにしているのだそう。

笠森寺 本堂(観音堂)

『四方懸造り』として岩の上に建てられた、日本で唯一の建築物だ。
こちらに御本尊である十一面観音を安置しているので、観音堂と呼ばれる。

観音堂に行くには拝観料が掛かる。
確かにこのお堂を維持するだけでも大変そうだ。お役に立てれば幸いです。

観音堂へは、この急な階段を上っていかなければならない。本当にかなり急!

階段を登り切った先に、拝観料支払いの窓口がある。
大人300円、小中学生100円と、お手頃価格。

息を切らしながら登った観音堂からの眺望。

高い山が無く、平原が遠くまで続く眺望は房総ならではの景色と言って良いだろう。この景色が千葉を感じさせる。

お参りが終わったので、下へ降りてぐるりと観音堂を回ってみる。下の方はコンクリ補強されているものの、岩の上に作られていることがよくわかる。すごいところに作ったなあ。

笠森寺自然林

観音堂の裏手に廻ると、周辺を散策できるハイキングのような小道を発見。
1時間もあれば十分に回ってこられるので、自然を楽しみたければこのルートもおすすめ。

小さな祠を発見!!

人がほとんど居ないので、山林をゆっくり散策し、リフレッシュが出来る。
途中に展望台もあり、歩くだけでも結構楽しかった。

ある程度綺麗に整備されているので、安心して歩ける。

おしまい

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アクセス

住所

所在地千葉県長生郡長南町笠森302
最寄駅JR外房線茂原駅下車、小湊バス「上総牛久駅」行き 「笠森」下車徒歩5分
駐車場情報専用の無料駐車場有り(50台)
公式サイトhttps://kasamori-ji.or.jp/

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