證誠寺|「しょ、しょ、しょうじょうじ♪」の童謡でお馴染みのお寺は実在する(千葉県 木更津市)

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誰もが一度は耳にしたことがあるに違いない童話。子供のころ、日本昔話でも見た記憶がある。実はこの逸話には、元となったお寺が存在した。 参拝日:2021年5月23日

目次

お寺の紹介

  • 木更津市で唯一の浄土真宗のお寺(本願寺派。本山:西本願寺)
  • 證誠寺では御朱印の受付はナシ
  • 江戸時代の初期(17世紀中頃)に、證誠寺建立
  • 木更津は徳川幕府の庇護を受け、木更津船が頻繁に発着する房総半島最大の港町として発展
  • 江戸時代は寺子屋で、老若男女問わず多くの人々が学びに来ていた
  • 「證誠寺」開基とともに、狸ばやしの伝説は語られるようになった
  • 寺に伝わる伝説『狸囃子』は日本三大狸伝説の1つとして数えられる
  • 童謡作詞家「野口雨情」が證誠寺を訪れた際に、狸伝説をもとに作詞した歌
    • 「しゃぼん玉」・「赤いくつ」などで有名
    • 證誠寺を証城寺として、童謡「証城寺の狸囃子」を発表

正式名称

 護念山 證誠寺ごねんざん しょうじょうじ

※東京の高輪にも護念山 證誠寺ごねんざん しょうじょうじ があるが、宗派も山号も全く同じお寺であった。
  お寺の方に伺ったところ、遠い親戚筋であるとのこと。

ご本尊

 阿弥陀如来

御朱印

 なし

浄土真宗本願寺派は御朱印を書かないお寺。京都の東本願寺も同じ。
宗祖・親鸞の考えに基づき、一度の参拝で御朱印をもらって満足せず、何度もお寺を訪れて仏教の教えに触れてほしいという考えからとのこと。深い。

みどころ

寺院名碑

浄土真宗 證誠寺 と刻まれた石碑。
木更津駅から海に向かった商店街を歩いていくと川沿いに見えてくるのが證誠寺。
ドラマ「木更津キャッツアイ」の舞台となった場所なので、木更津の證誠寺界隈はテレビで見た風景が多い。

「ようこそ證誠寺へ」の看板

「境内参拝はご自由にどうぞ」とある。気兼ねなく散策できるのが良い。中に入ると分かるが、たくさんの塚や石碑などが並んでおり、なんとなく庭園の雰囲気もある。どこからともなくたぬきが姿を表しそうだった。

立派な松の木

きちんと手入れされているのがわかる。

證誠寺の案内図

大きな鐘楼

本堂へと向かう参道

ご本堂

庫裡(くり/寺・事務所のこと)

このお寺では御朱印は発行していないとのこと。

童謡碑

證誠寺の狸塚

※クリックで拡大します

證誠寺の狸の伝説ざっくり解説
寺の和尚が、ある月夜の晩に目を覚ますと、庭からにぎやかな音が聞こえてくることに気づく。
節穴から覗いてみると、庭で大小数十匹の狸がお腹をポンポコ打ち鳴らしながら踊っていた。
楽しくなった和尚は一緒になって、お腹をポンポコ打ち鳴らし踊りだした。
お互い負けじとポンポコ、ポンポコ。
そんなことを毎夜繰り返していたのだが、ある日を境にパタリと狸の腹鼓が聞こえなくなった。
不思議に思って探してみると、庭で親玉狸がお腹を叩き破って死んでいる姿を発見。
可哀そうに思った和尚が、丁寧に葬り狸塚を作った。

少し調べてみると、巷で語られている結末にはいくつか種類があるようだった。
・和尚がお腹をたたきすぎて倒れ、狸たちが介抱してやり仲良くなる
・親玉狸がお腹をたたきすぎて倒れ、和尚が介抱する
いずれも、狸が死ぬことは無くいつまでも仲良く腹鼓を打ち続けた結末だった。個人的に知っている結末は、狸が死んでしまうものだったので、時代とともに変化したものだろうか。

この死んでしまった親玉たぬき、実はたぬき界隈では有名な神様で「上総守・証和大明神かずさのかみ・しょうわだいみょうじん」という名前がついている。さらに娘がおり、名前を「かずさ御前」と言うのだそう。北海道の「本陣狸大明神ほんじんたぬきだいみょうじん」と證誠寺で結婚式を挙げ、現在は北海道へ移住しているのだとか。北海道札幌にある商店街「狸小路商店街」の一角に「本陣狸大明神社」が建立されているのだそう。いつか一度お参りに行きたい。

まとめ

今回は、有名な昔話「しょうじょうじのタヌキばやし」のお話の元となったお寺への参拝だった。まさか、自分がよく知っている昔話に登場するお寺が、現存するものとは思いもよらなかった。

アクセス

住所

所在地千葉県木更津市富士見2丁目9−30
最寄駅「JR内房線・木更津駅」下車 徒歩8分
駐車場情報専用駐車場あり
公式サイトhttps://shojoji.net/

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