お寺の紹介
- 身延山は、鎌倉時代の御家人「南部六郎波木井実長」の領地だった
- 境内には「日蓮上人像」が建つ
- 伊豆半島や富士山を望むことができる
- 身延山の山頂(標高1,153メートル)に奥之院思親閣が建立されている
- 石段の両側には700年経った「日蓮上人」お手植え杉が立っている
- 仁王門には伝運慶作の「密迹金剛」と「那羅延金剛」置かれている
- 正面の祖師堂は「日朗上人」が創建
- 大堂は1665年に「前田利常」の母が建立
- 鐘楼と洪鐘は1668年の作
- 身延町の文化財に指定
- 日蓮聖人について
- 1274年5月17日に身延山へ入山し、法華経の読誦及び門弟の教育に専念
- 奥之院思親閣は日蓮聖人が故郷の両親や師匠を思う霊場であった
- 入山してから9年間は身延山を離れず、1282年秋に病気療養と墓参りのために出発したと言われる
- 身延山を出発後、東京の池上で入滅
- 身延に墓を建て、弟子や檀那へは身延山を参拝するよう遺言を残した
正式名称
身延山 奥之院 思親閣
創建・開基
1274年・日蓮聖人
宗派
日蓮宗
御本尊
祖師(日蓮)像・六老僧像・日蓮の父母(妙日・妙蓮)像
お題目
南無妙法蓮華経(なむ みょうほうれんげきょう)
身延山思親閣 御朱印
御朱印所
身延山の頂上にある「奥之院」の御朱印所。
こちらで「奥之院」の御朱印を頂けます。
みどころ
久遠寺からロープウェイで山頂へ
久遠寺の本堂から歩いて7分くらいの場所に、身延山ロープウェイがある。
右の建物が久遠寺の本堂。この道を真っすぐ進むとロープウェイがある。
それにしても暑い・・・。
本堂も結構上の方にあるので、眺望も良い!
このように所々に案内看板があるので、まず迷うことはない。
おっ、ここがロープウェイの入口ですな。
今の時間、15:16分・・・ あと4分で出発してしまう!
急がねば
あ、もう駅が見えた。良かった・・・
ロープウェイの先が見えない。
山頂までは結構な距離である。
こちらが久遠寺と山頂の奥の院を結ぶ駅。
駅とお土産屋さんが一緒になっている。ただ待つだけではつまらないのでお土産屋があるだけで楽しい。
で、しばらく乗っていると、山頂が見えてきた!
結構な高さまで来たのが分かる。
7分間の空の旅もおわり山頂に。
標高が1153メートルなので、かなり涼しい。
この暖簾がなんかかわいい。
奥之院駅 串(苦死)切りだんご
奥之院駅では山頂売店にある「串(苦死)切りだんご」が有名!
注文して頂くときに串の下をパチンと切ってもらう。これで「苦死が切れました」ってことなんですね。
真っ黒な団子が珍しいので竹炭だんごを注文。くるみ味噌がたまらなく美味しい。
あ~涼し~い!! 最高すぎる。麓には戻りたくない。
身延山頂
歩くだけで気持ちが良い。杉並木がとても綺麗。
麓の久遠寺からのハイキングコースもあるので、体力に自信のある方はいかがでしょう。
ロープウェイも片道切符があるので、歩いて下山するのも良い思い出に。
思親閣奥之院へ
入口の門が見えてきた。ここをくぐると境内ってことかな?
奥之院思親閣
門をくぐると先ず見えてくるのがこの案内板。
親思閣 案内看板
御 案 内
このお山は身延の嶺と称し、蓮華の峰ともよばれる、この地こそ身延山の頂であり日蓮大聖人御在山の間、弟子達と節々して登山せられ、はるか遠く故郷房州の方を拝され御両親を慕い、恩師に思いをはせられた霊地であります。
思親閣とは親を思う御堂ということでありますが、日蓮大聖人は九ヶ年に亘る身延山での御生活の間、常にこの峰にまで登られて、両親をはじめ師匠の追善供養を祈られたところから名付けられたものであります。
日連聖人像:房州拝の姿、昭和十年建立
開基堂:六老僧日朗上人像安置
大孝殿:団体休憩所
信徒休憩所:団体休憩所
育思殿:一般休憩所
御札所:お守り・お礼・行朱印・焼き印・おみくじ等の扱い
石段を登ると
御手植の杉:七百年の歳月を経過した四本の老杉
仁王門:蜜迹金剛・那羅延金剛の仁王尊を安置
常護堂:奥之院思親閣参詣者を守護する常護菩薩を安置
鐘楼堂:寛文八年身延山二十九世日上人代建立の鐘楼と洪饐
祖師堂:日蓮大聖人・六老僧・両親像を安置開扉参拝のお堂
元政塚:京都深草元政上人の父の遺骨と御自身の髪を埋められた塚
釈迦像:昭和四十五年四月建立のお釈迦様の像
寺務所:閉扉・祈願・回向・御朱印帳・参詣予約等の受付
身延山奥之院 親思閣
親思閣の入口付近の説明看板より
親思閣 日連聖人立像
故郷である安房のご両親と、師の道善房を懐かしんでいるお姿とのこと。
そうか、千葉はあっちなのか。
私も千葉県民なので、共に拝む。(南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経)
親思閣 日蓮聖人お手植えの杉
日蓮上人が直接手植えをした杉がなんと4本も現存しているとのこと。
およそ700年も経っていることになる。すごい!
ここから見える一番太い杉がお手植えの杉。存在感が半端ない。
この杉林が何とも言えない雰囲気を醸し出している。
周りと比べてひと際太くて大きい!!
これはただならぬパワーを感じる。
親思閣 仁王門
奥に見えているのが仁王門。涼しいので階段もなんのその。
身延山の山頂に奥之院が建立され、「思親閣」(ししんかく)と言われている仁王門が建っている。
仁王門の名前のとおり、両サイドには仁王様が祀られ、伝運慶作と言われる「密迹金剛」と「那羅延金剛」が寺域を守っている。
日蓮聖人追考之遺蹟の碑がある。
仁王門
寺域に魔の侵入を防ぐため、二体の金剛力士を安置する山門です。
六浦平次郎入道の建立。天和年間、三十一世日脱上人代に久遠寺本堂前の仁王門(二天門)を移転しました。仁王像は伝運慶作。三十一世日脱上人の開眼です。
右:那羅延金剛(阿形)、 左:密迹金剛(吽形)
仁王門前の説明看板より
こちらが向かって右側:那羅延金剛(阿形)
こちらが向かって左側:密迹金剛(吽形)
この「密迹金剛」と「那羅延金剛」の睨みで寺域が守られているのだ。
門の裏側はこんな感じ
意外と質素だった。
親思閣 手水舎
仁王門をくぐると左側に手水舎がある。
こちらでしっかりと身を清めてから参拝をしましょう。
親思閣 祖師堂
二王門を抜けると正面に見えてくるのが祖師堂。
標高1153mなので地上とは10度程気温が低くなる。こりゃ涼しいよね。
この身延の山の上にある祖師堂って、当時はどうやって建てられたのだろう。
この瓦も柱も装飾も仏具も歩いて手で持ってくるしか無いが、それにしてもすごい。
こちらにもご案内があったが、内容は先ほどと一緒。
「石段を上ると・・」と「石段を下ると・・・」の違いです(笑)
思親閣の伽藍について
- 弘安6年(1283)
- 日蓮入滅後、六老僧の日朗が思親閣を整備。
- 元和5年(1619)
- 第二十四世日要上人の代に加賀藩前田利家の側室、寿福日栄が祖師堂と拝殿を建立。
- 寛永元年(1624)に完成。
- 寛文8年(1669)
- 第二十九世日莚上人の代に徳川家綱の御台所が祖師堂と拝殿を再建。
- 内野日運別当が思親閣の伽藍整備を担当。
- 伽藍の変化
- 思親閣は山頂にあるため資材運搬の困難さや、寒冷地のため施工期間の制約などから伽藍の大きな変化は少なかった。また、久遠寺のような大規模な火災もなかった。
- 明治40年(1907)から昭和18年(1943)
- 日運別当が35年間にわたり伽藍整備に力を注いだ。
こちらの本堂には入ることが出来ます。
たまたまお堂の中をお坊さんに説明頂けることに!
貴重なお話を色々伺えました。
こちらで御朱印を頂きます。優しい方ばかりでとても楽しかった。
おしまい
麓に下りてきたらやっぱり暑い…
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アクセス
住所
所在地 | 山梨県南巨摩郡身延町身延4223 |
最寄駅 | 身延山ロープウェイ 奥之院駅 ※JR身延駅から身延山久遠寺までは路線バスまたはタクシーの利用が必要です。 |
駐車場情報 | 専用の無料駐車場なし |
公式サイト | https://www.kuonji.jp/okunoin/ |