お寺の紹介
- 798年(延暦17年)、桓武天皇の勅願により「最澄」が創建
- 上総・下総・安房の大本山として末寺308寺を統理していた
- 京都「大原三千院」「毘沙門堂」の門主が住職になった経緯で日本一長い勅号を賜る
- 「三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊大平埜山本実成院長福寿寺」
- 1571年、織田信長による比叡山焼き討ち後の仮本堂再建時、比叡山に木材を寄進
- 徳川家光による本格的な再建の際、解体された木材で長福寿寺の本堂を建立
- 以降「根本中堂」の号を許されている
- 江戸時代には、寺領50石を幕府より寄進され、10万石の格式だった
正式名称
三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊大平埜山本実成院長福寿寺
御本尊
阿弥陀如来
御朱印
みどころ
長福寿寺境内案内図
とても分かりやすい案内図なので、境内を回るのに助かる。
本堂の前にはゾウの像がお出迎えしてくれることがわかる。ふむふむ、このお寺は金運アップにご利益がありそう。
大仏様と元三大師堂
大仏様の後ろが、元三大師堂。
角大師の魔よけの絵も発見!
上野「両大師」と同じ元三大師(慈恵大師)を祀っている。角大師の魔よけの大師として有名。
御本堂前の参道
かわいい像がお出迎え。
御本堂の前に「像の石像」があるのは珍しい。
御本堂
左が「結愛ちゃん」で、右が「吉ゾウくん」。このお寺のマスコットキャラなのだそう。
御本堂まえ
御本堂前にも金運に関するポスターがずらりと。金運アップ!
御本堂内
木造阿弥陀如来坐像の説明
長南町指定 有形文化財
木造阿弥陀如来坐像
平成十七年九月十五日指定
所有者 長福寿寺
ヒノキ材による寄木造り。像高は一四〇・八センチメートル。螺髪を旋毛状に表し矧ぎ付ける。肉髻珠・ 白毫相を表す。納衣は左肩より右肩に少し掛け、右腕の下を通り再び左肩に掛ける偏袒右肩とする。阿弥陀定印を結び、右足を上にして結跏趺坐する。
本像は衣文の表現、顔の造作等の細部処理に相違が見られるものの、像全体のバランス、シルエットは 宇治平等院の阿弥陀如来坐像(天喜元年/一〇五三) に極めて近い雰囲気を持っており、本格的な定朝様式の端正さと優美さを漂わせている。残念ながら墨書銘等が現存しておらず詳細は不明であるが、定朝系の 正統な技法を持った中央の仏師による、平等院像よりやや時代が下った平安時代後期の製作と推定される。
本像の由来は明らかではないが、長福寿寺への来歴として、同寺に残る木札に「承応二(一六五三)年、同寺の住職で江戸の護国院を兼務していた生順が本堂を修営した際に、恵心僧都の作と伝えられていた本像を京都より請来し、本尊として安置し入仏供養した」との記述が見られる。
平成二十六年一月 長南町教育委員会
本堂前の案内看板より
卒塔婆から伸びている紐が、ご本尊と繋がっているので、この卒塔婆を触れることで、ご本尊と触れている同じ効果があるそう。
山梨県の「久遠寺」にも同じような角塔婆があった。
金運アップグッズがずらり
色々種類があるなあ。どれも欲しいが結構いいお値段…。
幸福をGetするにはここはいた仕方ないのか。
金運アップ&幸運アップへの6つの行動の説明
金運アップ&幸運アップへの6つの行動
①布施波羅蜜 (フセハラミツ)
◆相手の良いところを見つけて、ホメてあげるようにしましょう。
人は相手の悪いところを見がちです。でも、人は誰でも良い面を50%、苦手な面を50%持っています。「どちらを見るか」・・・ で、あなたの金運・幸運は大きく変わりるのです。
②持戒波羅蜜(ジカイハラミツ)
◆生き物をできるだけ殺さないようにしましょう。
でも、生き物を殺さずに生活するのはムリですよね。そこで、犠牲になってくれた生き物 (食べ物)に感謝する気持ちを持つようにしましょう。
③忍辱波羅蜜 (ニンニクハラミツ)
◆相手の過ちを赦 (ゆる) してあげて下さい。
誰でも間違いを犯すことはあるのですから・・・。でも、最初からすべてを赦すことは難しいですよね。それでは、「赦 (ゆる) します。」 と言葉に出して下さい。「私は○○を教 (ゆる) します。」 と言い続けていると、自然に赦せるようになるから不思議です。赦せることが多い方が金運 幸運はアップするんです。
④精進波羅蜜 (ショウジンハラミツ)
◆「行動」するようにしましょう。
行動しなければ何も始まりません。何事も、まずやってみることが大切です。
⑤禅定波羅蜜(ゼンジョウハラミツ)
◆いつでも姿勢を正し、深い呼吸を行うように心掛けて下さい。
⑥智慧波羅蜜 (チエハラミツ)
◆すべての出来事には 「仏さまからのメッセージ お導きが込められ ている」と考えましょう。
辛いことがあっても、それは幸せになるための試練なんです。幸せが続いた場合は、ごう慢にならないように試されているんです。大切なことは「そこから何を学び、次にどう活かすか」なんです。
桓武天皇勅願寺 長福寿寺 第56世住職 今井長秀
本堂前の案内看板より
金運アップや幸運アップには、日ごろの行いを律することが大事なのだろう。
許すって一番難しい。どーしても根に持ってしまう。
そして、卑下せず小さな幸せに感謝。
最強大金運の吉ゾウくん
足元には金運UPの小判が!!
小判は台座にくっついているので、もちろん取れない。
多くの人が、この小判を触って金運UPを祈っていた。
まとめ
桓武天皇の時代に建立された由緒正しいお寺と、現代の文化が面白くマッチしたお寺だった。
金運アップ!を大きく謳っているが、あちらこちらに貼っている張り紙を読むことで、日ごろの自分自身を振り返る良いきっかけになったりした。
お寺独特のピンと張りつめた空気もなく、堅苦しい思いをせずに楽しく参拝するにはもってこいのお寺だった。こんなお寺がたまにはあっても良いなあ。
アクセス
住所
所在地 | 千葉県長生郡長南町長南969 |
最寄駅 | 「JR外房線 茂原駅」下車 バスにて20分 バス停「愛宕町」下車徒歩3分 |
駐車場情報 | 専用の無料駐車場あり |
公式サイト | https://choufukujuji.com/ |