お寺の紹介
- 川中島の合戦で「信濃善光寺」の焼失を恐れた武田信玄が、1558年(永禄元年)ご本尊などの寺宝を奉遷したことがはじまり
- その当時の信濃善光寺の僧侶も一緒に甲斐善光寺に迎える
- 武田氏滅亡後、織田・豊臣・徳川を転々とし、1598年(慶長3年)に信濃へ戻る
- 江戸時代には本坊三院十五庵の大寺院となり徳川家位牌所にもなる
- 七堂伽藍は一度焼失後再建され、東日本最大級して知られる
- 信濃の善光寺の本尊は絶対的な秘仏のため、前立仏(身代わり)として鋳造された
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正式名称
定額山 浄智院 善光寺 通称|甲斐善光寺
御本尊
善光寺如来像
中尊|阿弥陀如来
両脇侍|観音菩薩・勢至菩薩
善光寺式阿弥陀三尊
1つの光背の中に、三尊が配置された形式のことを言う。
甲斐善光寺の如来像は、日本最古の仏像として伝わる信州善行寺の本尊を模している。
御朱印帳
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御朱印
善光寺のパンフレット
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みどころ
甲斐善光寺の「南無阿弥陀仏」のお題目が彫られた石碑
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駐車場の前にあるこの石碑には「南無阿弥陀仏」とお題目が彫られている。
甲斐善光寺 寺号標柱
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甲斐ではなく、甲州と記されている。
甲斐善光寺 山門
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大きく見える山門は、幅17メートル、高さおよそ15メートルと、大変立派な山門である。
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扁額には山号の「定額山」と書かれている。
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参拝日は気温38度もあり、へとへとになりながらの参拝となった。
今思えばこの甲府の暑さも思い出に変わっているから不思議だ。
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この山門は、1754年に焼失し1766年に再建された。
本堂と共に焼失したとのこと、かなり大規模な火災だったようだ。
甲斐善光寺 山門からの参道
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それにしてもあつい。暑すぎる。甲府の暑さは尋常ではないことが分かった。
手水舎
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こちらの石桶にも「武田菱」の家紋が印されている。
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甲斐善光寺 地蔵堂
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甲斐善光寺 常香炉
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今にも雨が降りそうな黒い雲が、山の方に見えている。
その予感は当たり、この後とんでもない嵐に見舞われることになるが、この時はまだ知らない。
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ここにも武田菱の家紋が!香炉の足は狛犬かな??
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それでは本堂の金堂に参拝へと向かう。
甲斐善光寺の本堂(金堂)
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この金堂は高さ27メートル、奥行き49メートルで、善光寺建築に特有の撞木造と呼ばれている。
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現在の金堂は、1796年に再建されたものである。以前の七堂伽藍は失火によって失われたが、その当時の建物はとても立派なものだったそう。大きく枝を伸ばした松の木に風情を感じる。
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本堂から山門に向かってパチリ。
甲斐善光寺 金堂内
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堂内に「善光寺」と書かれた扁額が飾られている。
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金堂内右手の「拝観受付」「お守・御礼・御姿」で御朱印を頂ける。
この受付から先は、拝観料500円で見学することが出来る。
この先には、「鳴き龍」「お戒壇廻り」があるので、是非入って頂きたい。
床板は再建後一度も修復していないとのことなので、300年前からずっとここにあるのだ。
甲斐善光寺のお戒壇廻り
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![甲斐善光寺の戒壇廻り](https://gosyuinlog.com/wp-content/uploads/2023/04/DSC01204.jpg)
本堂に入って、左奥へ進むと、お戒壇廻りを体験できる場所がある。
本堂の真下へと続く階段を降りると、そこは明かり一つない真っ暗な空間が広がる。一切の光が遮断されるため、手元さえも見ることが出来ない。内部は「心」の字を表した造りとなっており、左側の壁を伝って進むと、「幸運の鍵」に触れることが出来る。この鍵に触れることで、ご本尊とご縁を結べるのだとか。
暗い場所が本当に苦手な場合は避けた方が良いが、そうでない場合はぜひ一度体験してみていただきたい。
![甲斐善光寺の戒壇廻り](https://gosyuinlog.com/wp-content/uploads/2023/04/DSC01206.jpg)
ご本尊とのご縁も結べるので、参拝した際にはぜひお戒壇巡りを体験していただきたい。
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暗所恐怖症は絶対に無理。とにかく真っ暗なので、焦らずにゆっくりと。
まとめ
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武田信玄が創建した、甲斐善光寺。その後、戦国時代の激動の中でも、多くの武将たちによって本尊が守られ、現在までその姿を残すところとなった。戒壇巡りで、ご本尊に近づくことが出来る貴重なお寺だ。
アクセス
住所
所在地 | 山梨県甲府市善光寺3-36-1 |
最寄駅 | 「JR身延線 善光寺駅」下車 徒歩7分 |
駐車場情報 | 専用駐車場有り |
公式サイト | http://www.kai-zenkoji.or.jp/index.html |