お寺の紹介
- 愛知県「豊川稲荷妙厳寺」の、唯一の直轄別院
- 大岡越前が江戸の下屋敷に「吒枳尼天」を勧請し、祀ったことが始まり
- 赤坂一ツ木に移転した際には、豊川稲荷も一緒に移転先へ祀られた
- 毎月、午の日と22日には庶民の参拝が許された
- 大岡越前守「南町奉行」の活躍にあやかり立身出世や盗難避けにご利益があるとされた
- 1828年(文政11年)、大岡家の敷地を一部借り受けて妙厳寺が豊川稲荷・東京別院を創建
- これにより、これまでの大岡邸にある稲荷は「奥の院」となる
- 1876年(明治9年)に私有地で無許可の一般参拝禁止令が出て、庶民の参拝が禁止となる
- 1878年(明治11年)に政府から許可が下り、参拝が再開
- 1887年(明治20年)、境内が手狭となり現在の場所へ遷座
正式名称
妙厳寺 豊川稲荷東京別院
寺紋
抱き稲の紋
宗派
曹洞宗
御本尊
豊川吒枳尼真天 |吒枳尼真天とは、仏教の神様。豊川ダ枳尼眞天が稲穂を荷い白い狐に跨っていることから狐の精とされ、日本では稲荷信仰と混合し習合されている。
豊川稲荷東京別院の御朱印
豊川稲荷東京別院 御朱印所
時間外(AM10:00前)は御祈祷受付の場所で、書置きのご朱印を頂ける。
AM10:00以降は、豊川稲荷会館の中にある御朱印受付所にて直接帳面に記入いただける。
看板が出ているのでわかりやすい。
豊川稲荷東京別院 パンフレット
みどころ
豊川稲荷東京別院 外観
豊川稲荷東京別院は、赤坂見附から青山通り沿いに望むことができる。新緑に囲まれ、朱色の提灯が連なる様子は、ここが東京の一等地であることを忘れさせてくれる。
豊川稲荷東京別院 常夜灯
青山通りに面した塀には一面に朱色の提灯が飾られている。
夜になると灯が燈るとのことなので、今度は夜に来てみたい。きっと綺麗だろうな。
豊川稲荷東京別院 寺号標柱
とても雰囲気が良い。初めて来たのでワクワクが止まらない。
豊川稲荷東京別院 山門
当初、山門は別の場所に建てられていたが、昭和の東京オリンピックの際に、前方の道路拡幅工事のためにこの場所に移築されたとのこと。なるほど、正面に本殿が無いのはそういうことだったのか。
こちらが豊川稲荷東京別院の山門。黄色い提灯が珍しい。
ほほう。なるほど。
豊川稲荷は、稲穂を荷い白い狐に跨る姿の豊川吒枳尼真天であったとされ、妙厳寺に奉祀したとある。
そのため、豊川稲荷はお稲荷様を祀る稲荷神社ではなく、吒枳尼真天をご本尊として祀っているお寺なのだ。
ちなみに、あの名御奉行「大岡越前守」が深く信仰したのが、この豊川稲荷信仰だったのだそう。
豊川稲荷東京別院の看板が掲げられている。
それではいざ境内へ、レッツらゴー。
豊川稲荷東京別院の境内
中はとても広く、そして綺麗に整備されているので、散策するのにとても気持ちが良い。
参拝した日は9時台に到着したため、まだ参拝客がまばらだ。
綺麗な芝生の庭に、観音様の像がある。
豊川稲荷東京別院 手水舎
こちらの手水舎で身を清めてから、いよいよお参りとしよう。
心洗?洗心?まぁ「心ヲ洗ウ」ように身を清めたいと思う。
左右を向く龍の姿がかっこいい。
豊川稲荷東京別院 本殿
本殿にも、ずらりと黄色い提灯が並んでいる。
豊川稲荷東京別院 本殿 扁額
「豊川吒枳尼真天」と書かれた扁額が掲げられている。
ご自由にお入りくださいと書いてあったので、本堂の内部にもお邪魔することに。
本殿内の左に大黒天が祀られている。こちらで開運祈願・・、っと。
本堂にずらりと並ぶ提灯を間近で見てみると、交通安全祈願のようだ。そういえば、この神社の前を走る道路は、交通量が多い道路だった。
豊川稲荷東京別院 境内散策
大黒堂
こちらのお堂は比較的新しい建造物で、とても綺麗。
お堂の中はこんな感じ。
豊川稲荷東京別院 案内図
都内の一等地でここまで広い敷地のお寺は珍しい。見ごたえがありそうでワクワクしている。
豊川稲荷東京別院 稲荷さま
境内には数えきれないほどのお稲荷様が祀られている。
じっくり見てみると、様々なスタイルのお稲荷様たちが並び、見ているだけでも楽しい。
豊川睦講の石燈籠
大岡廟
大岡越前守忠相公はこの豊川稲荷を深く信仰していたため、境内には大岡越前守忠相公の廟がある!
豊川稲荷東京別院 三神殿
狐たちが綺麗に整列している。完璧にシンメトリーの世界だ。うっかりすると不思議の世界に飲み込まれそう。
狐たちの先に、「三神殿」が鎮座している。
左奥「徳七郎稲荷」|円満な対人関係
中央「宇賀神王」|商売繁盛
右手前「太郎稲荷」|健康を守る飛行自在の使徒
豊川稲荷東京別院 奥之院
朱色の鳥居と、「豊川吒枳尼眞天」と書かれたたくさんの朱色ののぼりの先に、白い建物が覗いているが、これが「奥の院」だ。
庶民たちも毎日参拝できるよう、「豊川稲荷東京別院」が建立されてからは、大岡邸の屋敷に鎮座していた稲荷は「奥の院」とされた。
白と緑と金の色遣いが珍しい。大岡邸に建立されていたものだからだろうか?
柱に施されたつる草のような模様がきれいな緑色で塗られており、この色の取り合わせも、なんだかモダンで美しい。
堂内撮影禁止なので、ここが限界。
豊川稲荷東京別院 奥之院 扁額
この緑と黒と金の配色が本当に綺麗。
ここ奥の院にも「豊川吒枳尼真天」と書かれた扁額が掲げられていた。
豊川稲荷東京別院 愛染明王
続いて、愛染明王を祀っている場所に行ってみる。
建物と建物の間の道を進む。ここの境内はそこらじゅうが迷路みたいで面白い。
こちらが愛染明王を祀っている社。
梛の木の下で、源頼朝と北条政子が愛を誓って結ばれたことから、縁結びの神木として伝承されているとのこと。この辺りにも頼朝達が来たのだろうか。
これがご神木「梛の木」なのであろう。2本が連れ合うように立っており、注連縄が雰囲気を出している。
こちらが「愛染明王」。良縁、結婚成就、夫婦円満の御利益があるそう。
かわいい絵馬だな。
豊川稲荷東京別院 七福神めぐり
豊川稲荷会館にこのような看板があった。
境内に七福神が祀られているんだそう。これはやるしかない!
①恵比寿
②大黒天
③弁財天
④毘沙門天
⑤布袋
⑥福禄寿
寿老人
広い境内の敷地の中を、七福神たちを探しながら歩いて回ると探検をしているようで面白かった。それぞれにしっかりと手を合わせて参拝。
おしまい
アクセス
住所
所在地 | 東京都港区元赤坂1-4-7 |
最寄駅 | 「東京メトロ銀座線/丸の内線 赤坂見附駅」下車 徒歩5分 |
駐車場情報 | 専用の駐車場なし |
公式サイト | http://www.toyokawainari-tokyo.jp/ |